猫の18歳は人間でいうと何歳?

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猫の年齢は2歳を越えると人間の約4倍で計算できるとされており、2歳は人間でいう23歳程度と言われています。ですので猫の18歳は人間でいうと23+(18歳-2歳)×4で87となるため、約87歳であるといえます。
猫の老化スピードはとても速く、短命です。しかし昔よりも平均寿命が延びており、18歳まで生きる猫が珍しくなくなってきました。良質なキャットフードの普及や、危険などに合う機会が減ったことから寿命が延びたようです。
しかし野良猫の寿命は4~5年と極端に短く、交通事故や感染症などの病気を防げなかったことによる死因がとても多いです。
老猫のサイン
人間にとっても老人やお年寄りの見分け方はあまりはっきりしていません。しかし、老人には定義があり65歳以上という年齢を越えると老人というくくりになります。
では猫にとっての老猫の定義や、老猫になった時に起こり始める症状、それに伴って注意したいこととは、どのようなことなのかをご紹介していきます。
老猫と言われる年齢
猫が高齢と呼ばれる年齢は人間よりもはるかに早い時期で、7歳頃からと言われています。7歳と言うと人間でいう44歳であり、あまりにも早いので区別がつきにくいです。
しかし、与える餌やおもちゃなどに関してはシニア用へ切り替える必要がありますし、人間の猫に対する接し方も少し注意し始めなければいけない時期です。
さらに、18歳を迎える猫は超高齢になります。18歳からは認知症やボケが激しくなってしまう場合もありますが、しっかり介護をし長生きできるような環境を作ってあげましょう。
老猫に現れる症状
5歳頃から猫は少しずつ老化症状を見せるようになります。5~7歳くらいまでは咀嚼機能の低下や、白髪などが出てくる場合が多く、7歳を越えると動きが鈍くなり始め寝ていることが多くなります。
心配になる症状ですが老化によるものであれば生理現象ですので仕方がありません。無理に活発に遊ばせたり食べ物を与えたりしないようにしましょう。
10歳を越えると必要最低限の動きしかしなくなります。運動能力の低下により便秘になってしまったり、抵抗力が落ち始める時期ですので、病気にかかりやすくなります。
15歳を越えるとボケが始まり、エサを催促して来たり鳴くことが多くなったりします。注意をしてもわかりませんので、鳴くこと以外の何かで気を紛らわせ鳴き声をやめさせてあげる必要があります。
18歳以上は寝てばかりいることが多く食欲もあまりありません。無理に起こさず起きた時には餌や水などを食べさせてあげるようにしましょう。
老猫に注意したいこと
老猫は様々なことに注意して生活していく必要があります。老猫は咀嚼機能が低下しているため、噛んだり飲み込んだりという行動が億劫で苦手です。それに伴い食欲の低下がみられたりします。
食事の際はなるべく柔らかく食べやすいものを与え、喉詰まりを起こしていないか見てあげましょう。また消化不良なども起こしやすくなってきていますので、便などの調査も必要です。
他にも運動能力の低下による運動不足のせいで体の免疫が減り病気にかかりやすくなってしまうこともあります。体調の変化についてもこまめにチェックすると安心です。
超高齢期の15歳以上の猫はボケや認知症による逃亡に注意する必要があります。感染症をもらってしまったり事故に合う可能性も出てきます。できるだけ室内で飼ってあげましょう。
老猫の飼い方
老猫を飼うには、食事面や健康面で気を付けなければいけないことがたくさんあります。そして大きな愛情を持ってお世話ができるかどうかも重要です。
老猫になると悪気はなくても粗相をしてしまったり、注意力が欠け様々なことを失敗してしまう可能性もあります。それだけではなくせっかく用意したご飯を食べてくれなかったり、寝てばかりになることもあり広い心がないと介護ができません。
しかし、今まで何年も愛猫に癒しをもらってきた飼い主は、しっかり飼い猫を介護してあげる義務があります。思い通りにならないからと言って介護を投げ出さないようにしましょう。
食事
食事はできるだけやわらかいものを与え、どうしても噛めなくなってしまった時には流動食を用意してあげましょう。さらに、健康に良い不足しがちな栄養のサプリメントを与えたりするのもお勧めです。
なかなか食べてくれないときには、好きな食べ物やおやつを混ぜたりして匂いを付けてあげましょう。また、流動食は自分から食べないこともあります。そんな時はスポイトなどで無理にでも食べさせてあげましょう。
また、突然食べないなどの理由がわからないときは体に不調がある可能性もあります。病院へすぐ連れて行く環境を作ったり、相談できる医者を探しておき、もしもの時に備えておきましょう。
体調管理
老猫の体調管理は、便や行動で判断する必要があります。いつもと違うことがあれば病院に相談したり、医者に様子をみてもらいましょう。
まとめ

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老猫を飼うには様々な注意が必要です。また18歳を迎える猫は超高齢です。18歳まで生きたということは猫の生命力と飼い主の育て方がとてもよかったということです。
18歳まで育ててこれたという自信を持って、18歳以降の愛猫も大切にしてあげましょう。