「谷晃生選手をはじめとする日本代表選手が在籍するチームでプレーすることは、大きな挑戦であり、心身ともに鍛え上げなければならないと感じています。
それでも、『一番難しいところに挑戦したい』という想いを胸に、FC町田ゼルビアで戦い抜き、さらに自分を強くしていきたいという気持ちでいっぱいです」
―――そう語るのは、産業能率大学 サッカー部 ゴールキーパー(GK)カウンゼン・マラ選手。
身長190cmの恵まれた体格を活かし、ゴールキーパーとしてチームの失点を幾度と防ぎ、2024シーズン関東大学サッカーリーグ戦(2部)の残留に大きく貢献したカウンゼン・マラ選手(産業能率大学 情報マネジメント学部4年 東京都出身)が、サッカーJ1リーグで今季優勝争いに食い込み注目集まる FC町田ゼルビア に、来季からの加入が内定した。
産業能率大学からサッカーJ1チームへの選手輩出は初。「一番難しいところに挑戦したい」というカウンゼン・マラ選手の“いまの気持ち”を聞いた。
「スタートライン、ワクワクしている」
神奈川県の名山 丹沢山をのぞみ、広大で豊かな敷地に勉学・スポーツの環境がととのう産業能率大学 情報マネジメント学部 湘南キャンパスで開かれた内定会見で、カウンゼン・マラ選手はこう語った。
「この度FC町田ゼルビアに加入することになりました、カウンゼン・マラです。こうしてFC町田ゼルビアに加入内定し、スタートラインに立てたことを嬉しく思い、ワクワクしています」(マラ選手)
「一番難しいところに挑戦したい」
「FC町田ゼルビアでプレーしたいと考えた理由は、日本代表選手が多く在籍し、若い選手たちも試合で活躍しているチームであり、私自身も成長できる環境だと感じたからです。
実際に練習に参加し、チームの雰囲気を肌で感じ、『ここでプレーすれば、自分の特長を活かし、チームの勝利に貢献できる』と直感しました。
また、谷晃生選手をはじめとする日本代表選手が在籍するチームでプレーすることは、大きな挑戦であり、心身ともに鍛え上げなければならないと感じています。
それでも、『一番難しいところに挑戦したい』という想いを胸に、FC町田ゼルビアで戦い抜き、さらに自分を強くしていきたいという気持ちでいっぱいです」(マラ選手)
「夢は叶うことを自分のプレーで証明」
「小学生のころ、ドイツのオリバー・カーン選手のプレーに影響を受け、ゴールキーパーを目指して努力を重ねてきました。
困難を乗り越え、夢を追い続けることで道は開け、夢は叶うということを自分のプレーで証明していきたいです。
これまで支えてくれたサッカー部の仲間や両親に感謝し、これからはFC町田ゼルビアで切磋琢磨し、チームに貢献できるよう全力で努力します」(マラ選手)
小湊監督「初のJ1選手、後輩の自信に」
「わたしがマラ選手に初めて出会ったとき、彼の印象はその身体の大きさ、特に手足の長さが目を引きました。
キーパーとして理想的な体格であり、産業能率大学として初めて東京ヴェルディユースから迎え入れた選手として、注目していました。
マラ選手の特徴は、長い手足を活かしたシュートストップと、足から繰り出されるロングフィードです。
今年の大学リーグでも、そのレベルはトップクラスだと思います。
この特長が認められ、FC町田ゼルビアに加入内定したことを、指導者として大変嬉しく思います。
キーパーコーチがこの4年間、しっかり彼と向き合い育ててくれたことも、大きな力となったと思います。
マラ選手をFC町田ゼルビアのスカウト統括責任者、丸山 竜平さんに紹介し、数回の試合を見てもらった結果、加入オファーをいただきました。
産業能率大学から初のJ1選手を輩出できたことは、大学にとっても後輩たちに大きな自信を与えることになったと思います。
これからFC町田ゼルビアで心身を鍛え、日本を代表する選手へと成長してほしいと願っています」(産業能率大学 サッカー部 小湊隆延 監督)
FC町田 原FD「GK競争は一層厳しく」
「FC町田ゼルビアは昨年J2で優勝し、今年J1に昇格。その後も好調を維持し、今季2試合を残して3位に位置し、優勝圏内にいます。
現在、ACL圏内を狙って、残り2試合を一体感を持って戦っています。
また、FC町田ゼルビアは、黒田剛監督をはじめ、優秀なコーチ陣が揃い、日本代表選手が4名、オーストラリア、韓国、コソボから各1名の代表選手が在籍する、代表選手が集まるクラブです。
最近では、平河悠選手や、望月ヘンリー海輝選手が加入し、すぐにポジションを掴んで日本代表選手として活躍しています。
今年は日本代表の谷晃生選手が加入し、フル出場でゴールを堅守しています。
さらに、福井 光輝選手、新井 栄聡選手、バーンズ・アントン選手など、4人のゴールキーパーが在籍する中で、カウンゼン・マラ選手が5人目として加入することになります。
今後、FC町田ゼルビアのゴールキーパー競争は一層厳しくなりますが、これまで成長を支えてくれた家族や仲間、先生方、関わるすべての人々への感謝の気持ちを忘れずに、サッカーの喜びを感じながら、FC町田ゼルビアでの活躍を期待しています」(FC町田ゼルビア 原靖 フットボールダイレクター)
FC町田 丸山統括「サポーターに愛される選手に」
「マラ選手の特長は、シュートストップ、長身を活かしたクロスボールの対応、そして左足のパワーと精度を持つキックです。
FC町田ゼルビアにはすでに4人のゴールキーパーが在籍しており、日々高いレベルのトレーニングと競争が行われています。
マラ選手が加入することで、さらに相乗効果が生まれると考えています。
また、彼の人柄・人間性も素晴らしく、どんな状況でも自分に矢印を向けるようなマインドを持っている点が、成長にとって大きな要素となると思っています。
GKとしては、下積み時代が長く、忍耐力が求められますが、しっかりと取り組み、サポーターに愛される選手になってほしいと願っています」(FC町田ゼルビア 丸山竜平 スカウト統括責任者)
小柴 学部長「大学に大きな成果、後輩も自信」
「マラ選手は、今シーズンも素晴らしい活躍を見せ、チームを上位へと導き貢献しています。
産業能率大学から初めてJ1選手を輩出したことは、大学にとっても大きな成果であり、後輩たちにとっても大きな自信となったと思います。
今後は本学サッカー部で培ったスキルをさらに磨き、FC町田ゼルビアでの輝かしい活躍を期待しています。
そして、本学の下級生や後輩たちがマラ選手に続き、優れた人材として活躍できるよう、つながりを深めていければと思います」(産業能率大学 情報マネジメント学部 小柴達美 学部長)
―――産業能率大学 初のサッカーJ1チーム輩出。会見ではあふれる涙をこらえて、「みんなに感謝」を繰り返す、優しさを兼ね備えた長身GK カウンゼン・マラ選手。
「一番難しいところに挑戦」を選んだ、彼の活躍・飛躍が、いまから楽しみ。
◆産業能率大学
https://www.sanno.ac.jp/