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伊東四朗「舞台をほめられるとなんだかうれしい」林与一とともに80代、今年も二人の舞台に期待


菊田一夫演劇賞の贈呈式で、87歳の伊東四朗と83歳の林与一が特別賞を受賞しました。二人とも長年にわたる舞台での功績が評価されての受賞で、伊東は67年のキャリア中、毎年舞台に立っていたと述べ、今でも舞台での演技の魅力を語りました。林は1958年に初舞台を踏み、菊田一夫からの薫陶を受けたエピソードを振り返り、100年生きる時代にふさわしい励ましの賞として受け止めているとコメントしました。高齢ながらも、二人の意欲は衰えず、今年の舞台出演に期待が寄せられています。

受賞の喜びを語る伊東四朗(2025年5月)

菊田一夫演劇賞の贈呈式に行ってきました。舞台「放浪記」などの作・演出で知られる劇作家菊田一夫の業績を伝え、舞台で優れた業績を示した芸術家を表彰する演劇賞で、50回目となる今年は演劇大賞に演出家の栗山民也(72)、演劇賞に長澤まさみ(37)、明日海りお(39)、甲斐翔真(27)、演出家の上田一豪(40)、特別賞に伊東四朗(87)林与一(83)が受賞しました。

伊東、林は長年舞台の功績を高く評価されたもので、登壇してのあいさつでも受賞の喜びが伝わってきました。伊東は「長年の舞台活動に対して賞ということでうれしかった。舞台人になろうと思ってこの世界に入ったので、舞台をほめられるとなんだかうれしいんです。芸歴はもうすぐで67年になるけれど、66年間に年に1度は舞台をやっていた。20代のころは400日続けて舞台をやっていた。今、壇を上がるときに手を借りたけれど、舞台に出ると飛んだり跳ねたりしているので、『あいつ詐欺師じゃないか』と思われるけど、舞台はそれだけの魅力がある」。舞台で世話になった人の名前も挙げた。「三木のり平さんには軽演劇の芝居のやり方を徹底的に教わり、後に役に立った。三谷幸喜さんの芝居もやってうれしかった。三宅裕司には無理やり座長をやらされて『伊東四朗一座』旗揚げ解散公演をやって、5回ほど(座長公演)をやりました。まだ元気でやっておりますので、どこかで転んでいるところを見たら、助けてください。選考委員の方が私を選んでくれたことがとにかくうれしい。伊東家の誇りです」

林は上方歌舞伎の名優初代中村鴈治郎のひ孫で、1958年に初舞台を踏んだ。60年代に東宝に入り、帝劇のこけら落とし公演に出演し、菊田の薫陶を受けた。「菊田先生のことをおやじと呼んでいました。おやじに褒められたことがなく、怒られる対象だった」と振り返り、「人生100年、200年といわれる時代。この特別賞は私への励ましだと思う。あと100年は頑張って舞台に立ち続けたい」

伊東は昨年、三宅が座長を務める「熱海五郎一座」の新橋演舞場公演に出演し、登場するたびに客席から大きな笑いが起こりました。林も昨年の前進座公演「雪間草」で千利休を演じ、存在感がひときわ光っていました。ともに80代ですが、舞台への意欲は衰えていません。今年も2人の舞台に期待したいと思います。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)

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