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【「何となくいい」を目指す】SKY-HI(AAA日高光啓)7つのルール


紅白歌合戦にも6年連続出場する人気グループ「AAA(トリプルエー)」。メンバーの日高光啓さんはスポットライトを浴びて華々しく活躍をする一方、ソロとしてはマイク一本片手に高速フローと巧みなスキルで観客を沸かせるラッパーSKY-HIとして活動。7月27日にニューシングル「ナナイロホリデー」をリリースする。そこで、SKY-HIにインタビューをして、普段決めている7つのルールから、その内面を丸裸にします。


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1. 「何となくいい」を目指す


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SKY-HIさんの他の人にはないこだわり、普段決めているルールを教えてください。



何があるかなー。

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SKY-HIさんと言えば、高速ラップで注目を集めていますね。



高速ラップといった分かりやすいスキルは、それを見せるのが目的になると、お客さんもそれを見るのが目的になってしまうんです。すると、伝えたいメッセージが届きづらくなるんです。

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なるほど。



一番大事なことは「何となくいい」。説明出来ないのが一番いいと思います。

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技術をゴールにしないということですね。



もちろんエンターテインする為に、高い技術はあるだけ良いですけどね。ひょっとしたら、高速ラップはお寿司のガリなのかもしれません。

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ガリですか! 確かにお寿司食べているときの、いいところで挟むガリは最高ですよね。



そうですよね。でも、俺は寿司屋をやっているワケで、ガリ屋をやっているわけではありません。寿司屋に来る人は「このシャリの握り方がいい」「このネタの活かし方がいい」という人も中にはいると思うんですけど、ほとんどの人は「何となくいい」ですよね。そこを目指しています。つまり、SKY-HIの目標は「すしざんまい」の社長です(両手を広げて)。

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だはははは。

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2.ボキャブラリーを増やすために勉強をしない


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SKY-HIさんはご自身で作詞作曲を手がけていますが、ボキャブラリーを増やすためにしていることはありますか?



あえて勉強のために、音楽を聴いたりライブを見たりすることはありませんね。

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それは何故でしょうか?



それってエンターテイメントの本質じゃないじゃないですか。面白いから本を読んで、読んだ結果ボキャブラリーが増えるのは正しいけど、ボキャブラリーを増やそうと本を読むのは、本の本来の目的とズレてるじゃないですか。

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そうですね。



上っ面のテクニックをなぞるのは意味が無い。右脳全開で真面目に楽しむ。楽しんだ後は、左脳で噛み砕く。それをしっかりやるとスッキリします。

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3.ライブに来てくれた人を正解にする


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今年、初の全国ホールツアーを成功させましたね。ツアーファイナルには3000人が駆けつけたんだとか。



この3000人という言葉が結構危なくて、一人が3000あることを忘れてはいけません。その一人ひとりに別々の人生があって、チケット発売後すぐに取った人もいれば、友達に誘われて1曲も知らないけど来た人もいて、その色々をちゃんと想像しています。

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なるほど。



俺のライブを選んだってことをちゃんと受け止めて、その判断が正解であったものにするというのが、最低限の礼儀だと思います。

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そういう考えに至った理由はなんですか?



それは、SKY-HIとして活動し始めたとき、お客さんが5人しかいなかったからです。深夜、渋谷のクラブに5人来てくれたのが嬉しかったんです。人数が増えて時間帯が変わっても、その思いは変わらないですよね。





4.自分を含めたすべてのものをリスペクト


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SKY-HIさんといえば、ライムスターなどの先輩ラッパーからも一目置かれていますよね。先輩ラッパーからの影響はありますか?



それは確実にあります。でもライムスターやKREVAといった先輩ラッパーだけでなく、例えばそれは星野源やくるりだったり、もちろんマイケル・ジャクソンやプリンスからももらうものがあり、耳や目に入る全ての物から影響を受けていると思います。そこから自分を信じて取捨選択しています。様々なものを吸収して、音楽のジャンル自体が「SKY-HI」だと言えるものが作れるようになりました。

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ヒップホップだけじゃないんですね。



すべてのものに対しリスペクトを表明することを大事にしています。それは自分に対してもです。

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それはどういうことでしょう。



自分をリスペクトすると他人にへりくだり過ぎないし、相手に憧れすぎて完全に踏襲することもありません。あと、スゴいライバルが出現した時も、自己嫌悪の波に飲まれることもなくなりますよね。

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簡単そうでなかなか難しいですよね。



それが出来るようになった理由は二つあると思います。一つはヒップホップ自体にルーツがあります。ヒップホップには自分の強みやコンプレックスを、そのままエンターテイメントとして昇華させる文化があります。そういうものを好んで聴いていたから、自分自身を愛せるようになったと思います。あとは、親の育て方が良かったのかもしれません(笑)。

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5.決めたことを決めた通りにした自分を褒める


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SKY-HIさんは、4月にのどの手術を行ったそうですね。



曲を作るとどうしても歌ってしまうので、4月は音楽活動を一切しませんでした。それで太ってしまって、その後鍛え直して8キロ痩せました。

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随分落としましたね!



自分を褒めてあげることで痩せました。これを食べない俺流石とか、いいサラダチキンの食べっぷりだとか。自分に褒められたいために頑張ります。

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達成できるたびに、自分のことが好きになれますね。



そうですね。普段も朝決めた時間に起きる俺スゴいとか、期限が迫っている中で曲を完成させる俺偉いとか褒めてます。そうすると、例えば曲をやり直ししなければならない状況になっても、すぐにスイッチを切り替えることが出来ますね。

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私もトライしてみます。こちらがその史上最大に太っていた時だというSKY-HIさんです。





6.SNSで意図的に空気を変える


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SKY-HIさんは、Twitterの投稿が時たま物議を醸すことがありますよね。



ラッパーとAAAの2つの表層的な情報に自分のイメージが引っ張られ、誤解を招かれやすいので、特に誤解されたからって何ってわけじゃ無いんですけど、定期的に強めの風を発信してその空気を変えないと、バランスがいびつなものになってしまうんです、俺の場合は。

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なるほど。



本来アーティストはSNSとかやらなくていいと思うんです。何もしなければ作品やインタビューだけで見られるから。俺の場合、何もしないとデフォルトの偏見や色眼鏡でアイデンティティが確立されづらいので、もうしばらくはやり続けなければなりませんね。なので、空気を変えるとと荒れるんですけど、その状態が正解なんです。

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情報発信にはSKY-HIさんならではの考えがあるんですね。では、情報収集はいかがでしょうか?



そっちも気をつけないと一つの方向に偏りますよね。同じ考えの人をフォローしがちなので。一方の考え方の人を多くフォローしていると感じたら、真逆の考え方の人もちゃんとフォローします。すると選択が出来るようになるんです。

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7.オンリーグッドバイブス


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最後のルールですが・・・。



オンリーグッドバイブス!

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えっ!



「オンリーグッドバイブス(いいノリ・雰囲気だけ)」を大切にしています。「仕事をうまく活かすための10のルール」という格言を見て、感銘を受けたんです。「順序立ててやる」とか「出来ないことは人に頼む」とか項目があって、10個目が「スマイル」。これ最高と思いまして。

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そんなオンリーグッドバイブスなシングル「ナナイロホリデー」が、7月27日にリリースされます。ズバリどんな曲ですか?



この曲は3月末にはできていたのですが、手術後復帰したら、今音楽をやれていることの幸せさを改めて痛感しました。一人で作れるだけでも幸せなのに、それを共有できる仲間がいて、その仲間とホールツアーを回れた時間って本当に幸せだったなと振り返ることができまして、幸せを詰め込んで作りなおしました。

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MVもパーティー感に溢れてましたね。



ホールツアーを回った仲間と柄にもなくバーベキューとかやろうかと、スケジュールをすりあわせてたら、MVを撮ろうと思いつきました。あとは半生のメタファーにもなっていまして、部屋の中一人で始めたものが、ダンサーのみんなと出会って、バンドやコーラスのメンバーも増えてって、ONE PIECEみたいだなーって(笑)。




https://www.youtube.com/watch?v=S1XQMT0f7xE


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カップリングの「Welcome To The Dungeon」は、テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」の主題歌ですね。



去年度の主題歌「Enter The Dungeon」に続けて担当しました。前作がチャレンジャー側を描いた曲だったの、今度はモンスター側をテーマにしました。ウィットの部分で面白くしようと思い、歌詞にモンスター全員の名前を散りばめています。

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秋のライブハウスツアーも決定していますね。楽しみにしています。

SKY-HIオフィシャルサイト



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