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お盆休み帰るとこなくて暇すぎるから全然知らない駅で降りたら予想外すぎる展開に


image:秒刊SUNDAY


夏といえば海、お祭り、フェスなどイベント目白押しで毎年楽しみな季節なのですが、今年は周知のとおりどのイベントもほぼ開催されません。オンライン上のものなど、厳密には開催となるイベントもあるようですが、みんなとワイワイするのが好きなのでそれではあまり意味がありません、、ということでせっかくの夏が暇すぎるので人混みがダメなら人のいないところに行こう!と思い立ち田舎の知らない駅に途中下車してみました!


思いつきで急に山梨県へ


中央線の下り方面の電車に乗り、まず高尾方面へ。山や田舎といえば高尾山だな~と思い、高尾駅のホームに降り立ちます。


でも来たことはあるし、自然豊かだけどせっかくならもっと森っぽいところに行きたいな~と思い、高尾駅から中央本線に乗りました。


image:写真AC


ごめんなさい、この写真だけフリー素材からもってきました。高尾に珍しさを感じなくってうっかり写真撮り忘れちゃったんです、、


しかもこれ京王線だもん、中央本線じゃないのかよ。って自分でも思ってます、すいません。


気をとりなおして。


下り甲府方面行に乗ります。どうせなら山梨県に行ってみよう。

でもさすがに甲府まで一人だと遠すぎるから、その間の駅で良さげな雰囲気のところがあれば降りよう!と思い、ノープランのまま発車


高尾の次の駅あたりでさっそく森っぽい雰囲気があったんですが、住所を見るとなぜか神奈川県。私は山梨県で降りたいのだ。


3駅目ぐらいで上の原駅という聞いたことある駅が。降りたことはないけれど人もたくさん降りていったしお店とかもある様子で、ここも行きたいところと違う、、


更に乗ること20分。一駅の距離がとても長く、高尾から30分ほど乗るだけでもだいぶ進んでいる感があります。


image:秒刊SUNDAY


そしてついに求めていたような景観の駅を発見したので駅の名前が読めないけど降りてみます!

電車から降りた人も、私以外に学生らしき若い男性が一人降りただけ。理想の田舎感!!


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


”やながわ”と読むんですね。


精算機で清算ができない


そして感動の無人駅!素敵~と思いながらICカードタッチしようと思ったんですけど、確か残金が足りなかったはず。

先にチャージしようと精算機に向かうと、一万円札が入らない。


え?そんなことあるの?

私いま千円札ないし小銭もぎりぎり精算額に足らない、、、どうすればいいの?


image:秒刊SUNDAY


少しかんがえて、後で地元の駅で事情説明すれば払えるだろうからひとまずここはこのまま降りることにしよう!

誰もいないから質問もできないし、早く探検したいのでね。


改札には待合室と思われる立派なスペースがありました。

観光の案内もあったので、これで探検の準備は万端です!


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


梁川駅周辺の探検開始


さーーてと。

見事になにもないけど、とりあえず左に進む。こうゆう古ーい家屋の趣がたまらないですね。


image:秒刊SUNDAY


そして駅徒歩0分でこの景観です。素晴らしい。


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


心が病んでたらいつまでもここに立っていられそうですが幸い病んでいないので歩きます。あと猛暑なので立ち止まっていては死にます。


駅前に面した道路は意外と交通量があるので、小径に入って少し下ります。

小径に入ってしまえば車も人も誰もいないのです。でも不思議と寂しさは感じず、知らない土地にワクワクしながら歩いていきます。


そして出会った朽ちた民家。


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


これって自然にさびれていってるんだと思うんですけど、こうゆうのって街なかに住んでいるとまず出会えません。

使っていない土地があればすぐに何か新しいものを建てるために取り壊されますからね。


素敵。


しばし佇む。けど猛暑なので滞在は10秒。


謎の建物


しばらく歩くとひときわ変わった建物が。


image:秒刊SUNDAY


周りは民家と田んぼと木々だけなので、この三角の外観は目立ちます。


近づいてみる。


image:秒刊SUNDAY


どの角度から見ても三角の建物。


image:秒刊SUNDAY


かと思ったら裏側はなんか違った。


image:秒刊SUNDAY


お店か何かなのかなーー?とうろうろしていたら女性に話しかけられました。

どうやらここはレンタルスペースということで、集会が開かれたりヨガを開催したりといったイベントに利用できる場所だということです。


その名もピラミッドセンター!


image:秒刊SUNDAY


かっこいいなぁ。いつか私も利用してみたい、そんな場所でした。


謎が解けてスッキリしたので来た道を戻ります。

汗が止まらないので日陰を求めたいんだが?と本能が訴えかけてきます。


image:秒刊SUNDAY


そして素敵な木陰発見!

入ると本当に気温が全く違います。涼しい!

少し休憩して、来た道をさらに戻ります。


次なる目的地へ


今度は駅降りてすぐの素晴らしい景観で見た橋を渡ろうと思います。


下に川が流れているのですが、どこかから降りていけるなら降りてみたいですね。


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


こちらは梁川大橋というんですね、そして流れる川は桂川。

とっても美しいです。この景観を見れただけでもこの駅に降りたかいがあったと感じます。


image:秒刊SUNDAY


橋を渡るとガードマンの方がいました。


どこか行かれるんですか?と話しかけていただいたので、特にありません。と言ったら笑われました。

川のほうへ降りる道があるか尋ねると、釣り人たちはおりていくけど、あなたのような恰好ですと無理ですよ、とのこと。


実は完全な思いつきで行動しているため、ひらひらロングスカートに9センチヒールで歩いておりまして、、

そのため予想通りの返答をいただいたので川の近くまで行くことは諦めます。


目的はないのでそのつど行先を決める


そして、この先は何かありますか?と尋ねると

何もないですよ、とバッサリ。

しいて言えばキャンプ場があるみたいだけど、、ということなので次の目的地はキャンプ場に決定。


お礼を言って坂道を登っていくことにします。


image:秒刊SUNDAY


が、それにしても暑いです。本日の予想最高気温は36度ということで、暑いのが苦手であればただの地獄。

幸い私はこんな暑い日に朝から探検しようと思い立つぐらいですから、暑いのは大好きです。なんなら汗をかくのも好きです。


けど熱中症になってしまっては大変なので、こまめに休憩は挟みます。汗が一旦ひくぐらいまで休んで充分に水分が補給できたら出発です。

体力もわりと自信があるのでヒールだろうがひらひらスカートだろうがご機嫌で歩きます。


image:秒刊SUNDAY


しかしすれ違う車の運転手さんは必ずなんだコイツ。という目で見ていきます。


構わず登っていくと、唐突に民家が。


image:秒刊SUNDAY


え、住んでるの?ここに?色々気になりますが通りすぎます。

のちに教えてもらったんですが、ここの家の人は夜逃げしちゃったとかで、今はだれも住んでないんですって。何があったのでしょうか、、


小さな橋を渡ると、発見しましたキャンプ場です。


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


月尾根自然の森。すごいかたむいてるけどいいのかな?


とりあえず、誰かに会えるかもしれないので奥のほうまで入っていきます。

だいぶ森感がつよい道なので、さすがに砂利道は歩きづらい。


森感の強い道を抜けると駐車場があり、料金表の載った看板もありました。


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


利用には予約が必要とのことですが、人がいる雰囲気がないので詳細を尋ねることもできません。


でもひとまず目的地にはたどり着けたので、ここでも少し休憩させてもらって戻ろうと思いますが、本当に暑い。

持ってた飲み物を全部飲み切ってしまったのでこれ以上進むことはできないため駅のほうに引き返します。


帰り道は下りなこともあって、行きよりも距離が短く感じました。


ピンチに現れた救世主


行きで話したガードマンの方におかえりなさいと出迎えてもらい、食事処を尋ねましたが何もないとの返答。

本当になんもないんだなここは、、いやそういうところを求めて降りた駅だからいいんですけどね?でもエネルギーがなくなっては命の危険が迫ってくるのでここらで退散するしかないかな?と思った矢先


「お姉さん道に迷ってるの?」


と、ダンプに乗った強面のおっちゃんに話しかけられました。


image:秒刊SUNDAY


全然迷っておりません。ただの探検で、いま食事ができるところを尋ねていたところです。と応えると


「じゃあ俺の弁当あげるよ~!乗りなー!」


天の恵み。神に手を差し伸べていただいたので遠慮なく即決でダンプに乗りこみました。



聞くともう少しで休憩の時間になるので、この仕事を終えたらお弁当を分けてくださるとのこと。まるで田舎に泊まろう企画!


image:秒刊SUNDAY


ソーシャルディスタンスもばっちり守れる広い車内にテンション上がりぎみで乗っていると、さっきキャンプ場まで登って行った道の更に先のほうへダンプは進んでいきます。


お仕事の内容は残土運搬という仕事で、いま積んでいる土をこの先の場所に置きにいくということです。


image:秒刊SUNDAY


image:秒刊SUNDAY


着いてみると、数台の重機と広大な土地が広がっており、普通に暮らしていてはめったに見られない景色に感動!砂漠みたいです!

ダンプに積んであった土を下ろし、おっちゃんの午前の仕事はこれで終了です。


image:秒刊SUNDAY


一緒にお昼休みを過ごす


日陰にダンプを停めて、お弁当と、これも飲みな~とお茶までいただき、人のぬくもりに幸せを感じながら昼食。


そして、一時間ほど社内で昼休憩を過ごすということなので、いろいろお話をさせていただきました。

小池省二郎さん 53歳


image:秒刊SUNDAY


昭和の不良がそのまま大人になった容姿をしていらっしゃるので、話を聞いているとやはり若いころは結構やんちゃだったみたい。

普通なら初対面でダンプ乗りこんできたりしないのかもな、、と思いながらでもどう見ても良い人にしか見えないのです。


そして仕事は何をしてるのかと聞かれたので「ライターです。今日のこと記事にしてもいいですか?」と問うと快く了承をいただきました!写真まで撮らせていただき、感謝しかございません。


これまでの恋愛遍歴や休日の過ごし方など、色々お話してくださいまして、あっという間の一時間でした。


image:秒刊SUNDAY


省二郎さんは次なる積み荷を取りに行くので、ここでお別れです。

「なんだか寂しいなぁ」と言ってもらい、人情味溢れるお人柄に私も感無量でございます。


image:秒刊SUNDAY


駅付近で降ろしていただき、また山梨に来ることがあれば乗せてください~と言ってさよならしました。


このあと、次の電車の時間まで近辺をもうひと歩きしたあと帰路につきました。

人がいなさそうな田舎を選んで下車し、まさかこんなに人々のやさしさに触れられるとは、、

無計画な思いつき下車も悪くないなと思った一日でした!


image:秒刊SUNDAY


いつかまた行きます山梨県。次回はほうとう食べたい!GoToキャンペーンでもう少し遠くにも行ってみたいなぁ


小池さんとガードマンのお兄さん、ピラミッドセンターのお姉さんもありがとうございました!


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