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東京のワクチン予約、実在しない番号で本当に予約可能か、やってみた


ワクチン予約

image:秒刊SUNDAY

新型コロナワクチンの予約がスタートしました。現在は電話とネットという方法があります。しかし、電話はつながらないので、結局ネットでやらざるを得ない状況です(予約には接種券が必要)。ただし、高齢者はネットが使えないという問題があります。そんななか、実は誰でも登録出来てしまうという問題があるようですので、実際にやってみました。

予約番号無しで登録できてしまう?

NHKの報道によると、17日から予約受付が始まった新型コロナウイルスワクチン接種の予約受付システムが、なんと実在しない、架空の番号でも予約が取れることが判明しているということだ。

通常接種券が自宅に届き、それをもって予約するが、今回の報道が事実であれば、接種券無しで予約が取れてしまうという、とんでもない状況。

果たして本当に予約ができてしまうのでしょうか。実際に確認してみた。

予約券ナシで予約をしてみた

ワクチン予約

image:秒刊SUNDAY

ということで問題の大規模接種予約サイトにアクセスし、情報を入力。「市区町村コード」は予め宛てられたコードを見て判断する。

※コード一覧がPDFですごく見づらい。高齢者には不向きではないか。

接種券番号は、今回は持っていないのだが、実態検証をするため、ダミー番号を入れておく。その後「入力内容を確認する」ボタンを押して次の画面に遷移する。

通常であれば「接種券番号」が不正でないか確認し、問題なければ遷移。今回入れたダミー番号はあるはずもない番号なので、通るはずもないが…

ワクチン予約

image:秒刊SUNDAY

次の画面「空き枠状況一覧」に遷移できてしまった。流石にこれ以上進むことは難しいのではないか…と思いきやこの空き枠を選択すると…

本当に予約が出来てしまった

ワクチン予約

image:秒刊SUNDAY

最終画面にまで遷移。

これは非常にまずい。確かに予約券なしで予約することが可能だ。ちなみにこの後「予約をする」というボタンを押すと予約が完了し、何故か「マイページ」なるものが作成される。

通常マイページは「ユーザ名」「メールアドレス」「パスワード」等を入力し作成されるが、今回はそれをスルーし作成されてしまうという謎の仕様。

一体どのような情報でマイページを作成できたのか。

※検証用に取得した予約は、そこでキャンセルが可能だったので、今回はキャンセルを行った。

何故予約ができてしまうシステムなのか

さて、何故今回このような予約が出来てしまうシステムとなってしまったのか。普段ITのシステムも作成している筆者から推測するに、これは「接種券番号」とのデータベース照合を行わず、簡易的に登録を済ませるためのシステムであると推定される。

仮に、接種券のみで会場に来られても対応が追いつかないので、ある程度、ネットで篩(ふるい)をかけ、整理を行いたいという狙い。

つまり、登録とは名ばかりの、ある意味「整理券」のようなものではないか。

たとえ登録が行えても、実際に現場に行けば「接種券」を求められ、不正登録した方は接種はできないので問題はない。

いずれにせよ、急ピッチで作成したシステムであるがゆえ、色々と問題はありそうだ。

Source:NHKニュース

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