昨日のソフトバンク通信障害は多大なる影響を与え、下手をすればかつてない未曾有の被害を発生させるところでありましたが、4時間で復旧し大災害時などによるパニックは避けられたかのように見えます。しかしこの問題、ソフトバンクだけではなく他のメーカーやそして通信機器に関するすべてのデヴァイスに同様の問題をはらんでいるようです。
証明書期限切れ
うんこボタンは11月26日に大きな通信障害を発生させました。そもそもうんこボタンとはなにか。これは赤ちゃんの排泄を記録するライフアプリのようなもので、ボタンを押すことで簡単にオンライン上にその状況を記録でき、うんこ・おしっこの2パターンをサーバー上に記録することができます。またLINEなどにも通知が行くので、家族ではその状況を共有することができ、ママが外出時、パパがおむつをかえたかどうかをチェックするという利用シーンも考えられます。
うんこボタン
https://unkobtn.com/
しかし、そのサーバーに不具合が発生。どうやらhttps通信を行う際のファームウェアのサーバー証明書の期限が切れ、通信エラーが発生。利用できなくなるという経緯。
httpsは、HTTPS (Hypertext Transfer Protocol Secure) の略で、HTTPによる通信を安全に行うためのプロトコルおよびURIスキームです。ようはハッキングされないための暗号化で、通常利用期限があるわけです。
これによって「うんこボタン」ユーザーは全く排泄を記録できなくなる問題が起きたのです。
ソフトバンクも同様
エリクソンのプレスリリース。期限切れの証明書が原因と/Update on software issue impacting certain customers https://t.co/yyw6BmngUx
— 三上洋 (@mikamiyoh) December 6, 2018
これと同じように今回ソフトバンクも証明書の期限切れをおこし、通信ができなくなるという問題が発生。結果くの利用者が使えなくなってしまうという不具合を起こしたようです。
ハッキング等ではなかったにせよ、httpsサーバーの証明書の期限切れはソフトバンクやうんこボタンだけではなく、利用しているすべての端末やホームページなどに発生する恐れがあります。
今後は期限切れを起こさないようなチェックツールや期限切れ確認ボタンなどを導入するしかないようです。
画像掲載元:いらすとや