現在、急速に広がりを見せている飲食のデリバリーサービス業界ですが、中でもウーバーイーツは物凄い勢いでの普及が見られます。とうとう北海道札幌市でもサービスを開始し、今後もより利用者が増えていく見込みです。しかし、7月30日、ある法律に違反したとのことでウーバーイーツの配達員が摘発され、大きな話題となっています。
ウーバーイーツ配達員が逮捕される
【広島】無届けバイクで料理宅配サービスの疑い 広島県警、コロナ禍で初摘発 https://t.co/BqyqHdy5ql
排気量125CC以上のバイクで運送する場合、届け出が必要になります。それ以下のバイクや自転車などは必要ありません。— 中国新聞 (@ChugokuShimbun) July 30, 2020
7月30日、ウーバーイーツの配達員の男性が貨物自動車運送事業法違反により逮捕されたことが明らかになりました。同法によるウーバーイーツ配達員の摘発は本件が初めてとのことです。
理由は貨物軽自動車運送事業の届け出をしていなかったため
バイク便のはじめかた
バイク便やUber eatsをバイクで始めるには、貨物軽自動車運送事業の届出をしなければなりません。
難しい手続きではないですが、不備があれば二度手間です。
手続きの代行承ってます
緑ナンバーをバイクで取得|行政書士によるバイク便講座 https://t.co/MOvPyA4RdP
— 職業:行政書士 かわひと (@syoboigyosyo) October 11, 2019
しかし、原則としてウーバーイーツはバイクでの配達も認められています。なぜ今回摘発となってしまったのか、その意外な理由について簡単にご説明します。
今回、男性が摘発された理由は、貨物軽自動車運送事業の届け出という必要な届け出を出さずに排気量400㏄のバイクで配達を行ったためということです。
原則として125㏄以上の排気量を有するバイクで配達を含む運送事業を行う際には、国土交通省への届け出を行なったうえで、交付される緑ナンバーを使って配達する必要があったとのことです。
これらの届け出に関する書類等は以下の国土交通省、公式HP内よりDLが可能となっています。
また、書類内にも届け出の対象となるバイクの排気量について言及されています。
(1)営業所ごとの事業用自動車の種別ごとの数を、該当する欄に記入してください。
注)種別のうち、
・軽(普通)とは、軽貨物自動車で霊柩及び二輪以外の自動車のことです。
事業用自動車の車庫の住所を記入してください。なお、住所と同じ場合は、「□住所に同じ」のところの□にレ点し、
・軽(霊柩)とは、軽貨物自動車で霊柩自動車のことです。
・二輪とは、二輪バイクで125CCを超える排気量のものです。
引用:自動車:貨物軽自動車運送事業 - 国土交通省
逮捕理由についてネット上で話題に
今回の逮捕に関して、理由が意外であったためかネット上でも話題になっています。
無届けバイクでウーバーイーツ配達の疑い 広島県警、初の摘発https://t.co/GrLSoy1XUK
結構、ややこしいのね(・。・;pic.twitter.com/bYsCBE21yJ— アラちゃん2013 (@kurashinotie) August 1, 2020
上のツイートにもありますが、確かに車やバイクを仕事で使っている人や詳しい人、また法律分野に精通している人でなければナンバープレートの厳密な区別は難しいのではないでしょうか。「ややこしい」と感じてしまうのも無理はありません。
無届けバイクでウーバーイーツ配達の疑い 広島県警、初の摘発 https://t.co/47EI6oLfpk
>男は「事業用ナンバーを取得しないといけないと聞いてない」と供述しているという。
説明されてなかったのか聞いてなかったのか…とはいえウーバーはこういうリスクもあるのね…— イモニーチャン@廣嶋市民 (@IMO_KNIGHT) July 31, 2020
125CCは運送事業届が必要なんだって。確かにそうかと思ったけど、言われないと気がつかないね
ウーバーイーツ側からその点の注意はなかったのかな?無届けバイクでウーバーイーツ配達の疑い 広島県警、初の摘発 https://t.co/zcIfEjLGZ9
— いくみ@くりぃむれもん@8月はコメント強化月間 (@ikumi_PUTIT) August 1, 2020
他にも同法について「知らなかった」という人や、「ウーバー側でどんな説明とか確認してるんだ」、「今後も同様の逮捕者が増えそうといったさまざまな声が寄せられています。
確かに今回争点となっている法律や届け出に関しては配達業に従事している人や法律に明るい人でなければ、なかなか把握しづらいものかもしれません。
手軽に配達員として働ける点がメリットとして注目されているウーバーイーツですが、こうした予期せぬトラブルに見舞われるリスクもあります。
以前にも意外な理由で逮捕されることが明らかになりましたが、何かしら金銭のやり取りが発生する事柄に関しては最低限の知識を身に着けておく必要があります。