「1+9+8=1」という式は、数学的には完全に間違っています。しかし、別の見方をすると、この式は正しいといえます。もし「1+9+8=1」という式を正しいとするならば、「2+8+9=?」という式の中にある「?」に適する数字は何でしょうか。この問題を解くために必要なのは、「数学の力」というよりは「勘の鋭さ」です。
2つの式に使われている数字は、1 2 8 9 の4種類です。
この4種類の数字を見て、何か思いつくことはありませんか。数字の「1」は英語で書くと「one」ですね。2から10までの数字を英語で書くと下のようになります。
何か思いついたでしょうか。
「1+9+8」や「2+8+9」という2つの式に使われている数字を英語に置き換えてみましょう。頭の中に何か浮かんできませんか。
それぞれの英語の頭文字を白い円(楕円)で囲んでみました。おわかりになりましたか。「まだちょっと...。」という人のために、数字を取ってしまいましょう。
数字を取ってしまいました。今は英語と白い円だけが残っています。「one」「nine」「eight」の頭文字を並べると、「 o n e 」ですよ。あれっ?
ということは、「?」に当てはまる数字は...。もうお分かりですね。
「two」「eight」「nine」の頭文字を並べると、「ten」となります。「ten」は数字の「10」のことですね。
答えです。
3個の単語「two eight nine」の 頭文字を並べると「ten」となります。つまり、「1+9+8=1」となったことを考えると、 「2+8+9=10」となることになります。ということで、「?」に当てはまる数字は「10」ということがわかります。
数字を英語に置き換えようと考えることができる人は、きっと非常に勘の良い人ですね。でも、数学の問題の時には、決して「2+8+9=10」とは答えないでくださいね。
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