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ししゃもにも闇があった!「食品表示法・景品表示法違反疑惑」を追って、関係各所を



居酒屋でも人気の子持ちししゃも。筆者も酒の肴に欠かせない。そんなししゃもと子持ちにしんにある疑惑が浮かび上がって来た。「食品表示法違反疑惑・景品表示法違反疑惑」。このししゃもとにしんの疑惑を追い、ししゃもの産地北海道の担当部局、北海道・本州の業者、スーパー、デパート。そして、農林水産省、消費者庁を取材した。結果、ある闇が見えた。


驚くべきツイート




お腹パンパンに卵が入っている、子持ちニシンの干物が安かったので購入してみた。


帰宅して産地を見てびっくり。


しばしニシンの気持ちに思いを馳せた。。。


にしん(ロシア産)、数の子(アメリカ産)、食塩、米サラダ油との表記がされている。これを、加工業者に取材したところ、


「自社ではやっていないが、数の子をにしんのお腹に突っ込んで子持ちにしんにしているのだろう。」


という回答があった。つまり子持ちのようなにしん。なんちゃて子持ちにしんになる。これは、法律上問題が無いのか?まずは、農水省を取材した。


農水省のこの件に関する回答


「食品表示法違反の可能性がある。これに違反すると、指示、命令、罰則という処分がある。罰則規定は、「2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金。その両方が課せられることもある。」農水省は、食品表示法違反の監視を行っている。


表示責任者の本社が、複数の県にまたがる場合は、農水省の地方部局が、逐一監視活動を行っている。本社がひとつの県の場合は、都道府県の担当部局や保健所が、直接お店での監視活動を行っている。また、食品表示110番で、一般の通報も受け付けている。


と取材に対して、答えた。


消費者庁のこの件に関する回答


もう一つ景品表示法違反疑惑。この景品表示法の管轄部署、消費者庁を取材した。


個別具体的な件には、お答え出来ないが、一般的に著しく優良と示した表示は、景品表示法違反の可能性がある。その判断ポイントは、「実際は、事実と違うと分かっていたら、買っていたかどうか?」


取材に対してこう答えた。つまり、なんちゃって子持ちししゃもと分かっていたら、実際に購入していたかどうかがその判断ポイントになるということだ。これに違反すると、指導または命令が下され、命令に違反すると罰則が与えられる。


消費者庁も通報窓口を用意しており、通報があったものに対して、個別具体的に判断を行っている。なお、この結果が、通報者にフィードバックされることは無い。命令が下った場合は、ホームページ上で公表。指導の場合は、件数のみ、まとめて公表される。


もうひとつの疑惑




これは、北海道物産展の写真。子持ちししゃもなのに(オス)と書かれている。ししゃもは、メスしか子を産まない。このししゃもの闇を追った。まず北海道十勝総合振興局を取材した。十勝総合振興局はししゃもの豆知識をホームページ上で公開している。


www.tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sis/sishamomamechisiki.htm


日本に流通しているししゃもは2種類。ししゃもまたは本ししゃもと呼ばれているもの。もう1種類は、カラフトししゃもまたはカペリンと呼ばれているもの。十勝総合振興局がホームページ上で発表している通り、産卵形態が違う、全くの別物。そして、ししゃもの年間漁獲量は、690トン(2017年度)~1300トン。それに対して、カラフトししゃもは年間2万トン前後輸入されている。日本に流通している数が、全く違う。


さらに、値段も全く違う。ししゃもは、浜値でキロ当たり平均1000円程度(2017年度)。そして、それが干すなどの加工が加えられて、店頭に並ぶとキロ当たり平均3000円程度。これは、本州のスーパーのバイヤーを取材して分かった。ししゃもは、1匹20~25グラム程度。加工品5匹で300円程度で売られていれば、ししゃもの可能性がある。しかし、10匹でそれ以下の値段の場合は、カラフトししゃものの可能性が高い。


十勝総合振興局によると、居酒屋のほとんどは、カラフトししゃもを出している可能性が高いと取材に答えた。


これも、食品表示法・表示法違反の疑い


十勝総合振興局では、Twitterの表記は完全にアウトでは無いかと答えた。そして、農水省と消費者庁は、その報告があれば調査すると答えた。牛肉の産地偽装の問題があったが、今度は水産業界で、同じような疑惑が出て来た。日本の闇は、深い。


この背景には・・・



あるデパートを取材したところ、北海道物産展の人気は、デパート内で行われるイベントのダントツ一番人気だそうだ。産地が北海道というだけで、人気が出るとのこと。今回のししゃも騒動も、北海道の物産という注目度・ブランドイメージを利用した可能性が考えられる表記ミスが起こらないようなシステムがあると、これもあるデパートの担当者が答えた。となると、意図して子持ちししゃもと書いて、値段を釣り上げた可能性も考えられる。


ししゃもは、オスより、子持ちししゃもの方が、一般的に値段が高い。


複数のバイヤーさんが、今回の取材で「ししゃもは、オスの方が安いし、脂が乗って美味しい」と答えた。秒刊の今日の、とっておき、オススメ情報は、ししゃもは、オスが狙い目。これだ

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