切り絵とは紙をカッターやはさみを使って、植物、動物、人などの形に切り抜いて台紙に貼ったもの。絵画アート手法の一つです。そんな切り絵ですが、ともだあやの立体切り絵(@unico0c_0)さんがご投稿された、立体切り絵の「鯉」が話題を集めています。今までの切り絵の概念を覆すほどの技法で、空を駆け上るような力強い「鯉」の姿は、一目見ただけで心奪われる素敵な作品です。今回は、制作者にお話を伺いました。
立体切り絵の「鯉」が圧倒的な美しさ
立体切り絵の「鯉」完成しました!#切り絵 #立体切り絵 pic.twitter.com/mY0AMRT0r3
— ともだあやの 立体切り絵 (@unico0c_0) July 29, 2022
立体切り絵の「鯉」のツイートを発見しました!どこをみても、手を抜いていない圧巻の技術力とクオリティです。実物を手に取ってみたくなりますね。ため息が出るほど圧倒的な美しさです。
ツイートのリプ欄には、切り絵だとは信じられないといった声、生き生きとしていて、生命力や躍動感があってすごいという驚きの声などが多数寄せられ、注目を集めています。
・滑らかな曲線が生き生きしていてとても素敵ですー!!
・魚感あってかわいい。
・このまま昇って龍になりそうな、生き生きしてる鯉ですね!
・これは見事な程の芸術的な立体切り絵の鯉ですね。
制作者さんインタビュー
Twitter投稿者であり制作者の、ともだあやの 立体切り絵(@unico0c_0)さん(以下、ともださん)にお話を伺いました。
■ともださんのプロフィールを教えてください。
立体切り絵は9年目、アーティストとして活動を始めてからは5年目になります。 作品作りのきっかけは大学受験の課題で「手のひらサイズの立体作品」の提出を求められたことです。当時ずっと描いていたボールペン画の模様と切り絵を使って、自分らしい作品として考えて編み出しました。
■鯉の切り絵はどのように作られているのでしょうか?
切り絵と張り子の技法を組み合わせて作っています。魚の艶やかなハリのある体となめらかな曲線は、作品のポーズから特にこだわって作りました。素材は福島県産の遠野和紙という和紙とタント紙、あとは銀色のファンシーペーパーを使っています。全て紙のみで製作しています。
■いいねやRTされるなど大きな反響がありますが、 今はどのような心境でしょうか?
拡散していただきこれだけの反響に繋がって、自分1人では届けられない方にも作品を知っていただける機会なので、嬉しいしとてもありがたいなと思います。
■今後作られたい作品、夢などあれば教えてください。
夢は美術教室を作ることと、紙を使った作品の形を残していく事です。私が大学で学んだのは繊維素材を使った彫刻(立体作品の制作)で、先人のいないジャンルなので学生の頃はコンクールにも規格が合わず提出できなかったり、作品そのものを否定されたり理解してもらえなかったり、悔しい思いをしてきました。
時代が変わりつつある中で、新しい素材や形の作品が増えてきていますから、私や他のアーティストさんの活動を通して様々な素材や技法等の受け口が広くなっていってくれると嬉しいなと思います。その中に立体切り絵が残っていってくれると嬉しいなと思っています。
ともださんお忙しい中、立体切り絵の奥深い世界を垣間見れるお話をありがとうございました。
ともださんの作品はTwitter(@unico0c_0)で、過去の作品も見る事が出来ます。素晴らしい作品ばかりで、目と心の保養になりました。皆さんもぜひご覧ください。今後も、ともださんのご活躍から目が離せませんね!新作も楽しみにしております。
美しい作品といえば、水を表現した涼し気な「飴細工」にも驚かされました。
Source:ともだあやの 立体切り絵(@unico0c_0)