いくら時代が進化したとしてもこの障壁を突破することは難しかった。そうですモザイクの除去です。我々はかつて何度も「モザイクを除去する」というツールに騙され、そして落胆したものだが、今回は最新のAIを駆使し、いよいよ完全にモザイクを除去するというとんでもないツールが出回っております。
最新のAIでモザイクを除去しちゃう
Researchers have designed an AI-powered tool that transforms a blurry portrait into the perfect selfie https://t.co/wMdZZDm1P9
— QBS PC Help (@qbspchelp) June 15, 2020
さて最近のAIがあればどんなモザイクでも除去しちゃう。
そんな夢のような話があれば、いつぞやのあの画像もついに白日のものとなる・・・という良からぬ期待で胸膨らむわけですが、今回のシステムは以下のようなものです。
デューク大学の研究者チームは”Pulse(Photo Upsampling via Latent Space Exploration)”というツールを開発。
Pulseは、画質の低い画像から解像度を上げ本当の画像に近づけるという処理をおこなうもので、様々なデータを分析し、そこに存在しないはずのデーターを作り上げ、いかにもな画像に置き換えるというものです。
つまり、モザイクを除去するというものとはちょっと意味合いが異なり、想像で画像を作り出すという処理をAIが行うというわけだ。
具体的な動きはこちら。
Face Depixelizer
Given a low-resolution input image, model generates high-resolution images that are perceptually realistic and downscale correctly.
GitHub: https://t.co/0WBxkyWkiK
Colab: https://t.co/q9SIm4ha5pP.S. Colab is based on thehttps://t.co/fvEvXKvWk2 pic.twitter.com/lplP75yLha
— Bomze (@tg_bomze) June 19, 2020
Pulseを実際に使ってみる
Pulse凄いじゃん、ということで実際に使ってみます。
結論から申し上げます。使えねえ。です。
まず、このモザイク除去ツール、エラーが多すぎて、何をやってもエラー。うまく行ったと思ったらフリーズ。この繰り返し。そしてもう一つの問題として、根本的なものですが、これはいまのところ、顔写真しか使えません。つまり、いわゆる局部などは顔ではないので同じくエラーになります。
リンクはこちらです。
モザイク除去ツール
その他の問題点も
Depixelator program transforms #LucyLiu into a white woman!
AI tool that makes pixelated images clear is accused of racial bias https://t.co/zWR6dWYJsV via @MailOnline pic.twitter.com/aL9Nvvfr2G— D Norman (@Tastazou) June 22, 2020
その他、このツールで勝手に人種が変わってしまって、差別であるなどの批判も出ているようです。もちろん想像で顔をつくるわけですので、AIが勝手に作り出した産物。誰家が意図的にそうしているわけではないはず。とはいえ、やはり顔を勝手に作り出すことには色々問題がありそうです。
ということで、かつては存在しない顔をAIで作るという凄いのもありましたがいよいよこの世に存在しないものが続々登場しはじめ、存在とは何かを問う時代がやってきたのかもしれません。
Source:DailyMail