マッチ棒を10本並べて式を作りました。「+」と「=」以外はローマ数字を表しています。この式を見た友人が、「その式は間違っている!」と教えてくれました。そして、その友人はマッチ棒に触れることなく、簡単に間違いを直して、正しい式にしてくれました。さて、友人はどのようにして正しい式に直したのでしょうか。あなたにはその方法がわかりますか。
この式の意味は...。
ローマ数字で表されている式を、日常使っている数字で表すと、「11+1=10」となります。確かにこの式は間違っています。ではどのようにすると、この式が正しくなるのでしょうか。マッチ棒に触れないで正しい式に直すことができるのでしょうか。
1から12までのローマ数字をイメージすることができますか。
1から12までのローマ数字
1から12までのローマ数字をマッチ棒で作って見ました。これらのローマ数字の中にヒントが隠されているかも知れません。
ローマ数字の「4」と「6」を見て下さい。左右対称になっています。他に左右対称になっている数字はありませんか。
「9」と「11」も左右対称になっていますね。とすると...、答えは...。
答えは...。
最初の絵を180°回転させればよいのです。180°回転はさせましたが、マッチ棒には触れていません。
回転させて出来上がった式は確かに正しい式になっています。
「11」が「9」に変わってしまいました。
「11」と表されていた数字は、180°回転させることにより「9」という数字に変わりました。「10」と「1」は180°回転させても、そのまま「10」と「1」のままです。
絵を180°回転させてできた式は、「10=1+9」です。この式は正しいですね。マッチ棒に触れることなく、間違っていた式を正しい式に直すことができました。
マッチ棒をはさんで2人の人が向い合わせにいるとしたら、どちら側かの人は正しい式を見ることができていますね。
マッチ棒を使うと、式を作ったり図形を作ったりすることができます。マッチ棒2本移動してイチゴをコップの外に出せ!イチゴは移動しないこと! というマッチ棒で図形を作ってパズルにした問題もありました。