2022年の税理士試験が、8月2日から4日に行われました。今年の税理士試験のうち、固定資産税の問題に不備があり、解答を導き出すことができないという大波乱が起こったのです。この事態を受け、国税庁が公式HPで不備を謝罪。試験問題不備で国税庁が謝罪するとは前代未聞!それにしても、固定資産税の受験生が可哀そうすぎますよね……。
固定資産税の問題に不備、国税庁が謝罪
2022年の税理士試験・固定資産税の問題の中で、第二問 問1に不備があり、解答が導き出せないという事態が起こりました。
ネット上でも「税理士試験の固定資産税についての事件は受験生じゃなくても見ていて辛いものがある。」「固定資産税の受験生からしたら堪らん話。」「固定資産税の試験の不備、受験した当事者からしたらありえないと思う。」と、問題不備について話題となっていました。
問題文不備について、国税庁が9月2日に文書をネット上に掲載し、次のように謝罪したのです。
令和4年度(第 72 回)税理士試験において、試験科目である「固定資産税」の試験問題に以下の誤りがありました。
第二問 問1
本問につきましては、土地に関する資料【資料Ⅰ】において、「小規模住宅用地」及び「一般住宅用地」の令和3年度課税標準額を設定すべきところ、「一般住宅用地」の令和3年度課税標準額が設定されていなかったことから、土地に係る固定資産税額を算出することができない問題となっていました。
受験者の皆様にご迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫び申し上げます。なお、本問の採点に当たっては、受験者の不利とならないように配慮します。また、今後の出題に当たっては、万全の態勢で細心の注意を払い、再発防止に努めてまいります。
引用:国税庁
「深くお詫び申し上げます」前代未聞の事態
税理士試験の問題について、国税庁が正式に謝罪するという事態は、筆者が知る限り初めてです。
前代未聞の事態ではないでしょうか。
固定資産税の問題を解くには、問題文を読み込み前提条件を間違わないように理解するところから始まります。
その前提条件に不備があっただなんて、受験生の気持ちを考えると不憫でなりません!
「試験中ずっともやもやしてただろうなぁ。」「この試験受けたんですけど、計算満点勝負と言われる固定資産税なので、絶望感がすごかったです。」「計算1問目に間違っている問題を必死にやった結果、時間配分が滅茶苦茶になった受験生もいるはず。」と、ネット上にコメントも。
国税庁のHPでは「本問の採点に当たっては、受験者の不利とならないように配慮します。」と記載されていましたが、いったいどのような配慮するのでしょうか。
1年に1回の、この税理士試験に時間とお金を費やしてきた受験生。
人生をかけて受験している人も多い中、今回の問題文不備はあってはならない事態でした。
資格の大原さんも、2022年の固定資産税の問題について激おこでしたからね。