SNSでの写真につく「いいね」の数。承認欲求を満たすには手軽でちょうど良い存在です。インスタ映えやTwitterでのバズなどを狙って、最近ではカフェやバーなんかのフォトジェニックな場所だけでなく居酒屋などでも「見た目に珍しく、思わずコメントでツッコみたくなってしまうような」食べ物や飲み物などが流行しています。
ケロリン桶にレモンサワーを出す居酒屋がジワジワ流行
酒呑んで飯食って蛙之介(日の出町・野毛)でお酒&おつまみを。
僕が行きたかったお店に皆さんと。
ケロリン桶とコップで酎ハイ呑めたし、旨いポテサラ食べられたし、有名な注意書きも見られたし、オマケに会計も安くてとても良いお店でした。 pic.twitter.com/4vVMBB15gJ— なーしー (@Narcyjiro2) September 15, 2019
渋谷横丁
で
ケロリン日本酒レモンサワー
と
佐野ラーメン
を
飲んできたってわけそんでマイメンはジンギスカンに行っちゃった pic.twitter.com/dWGspQumrB
— TK (@espbasscraftoku) September 15, 2020
そんな中、ここ最近いくつかの居酒屋で「ケロリン桶」にレモンサワーを入れて飲むという豪快かつ映える飲み物がジワジワと流行している。たしかに、酒好きなら一度はやってみたくなる。しかし、この流行について、ケロリン桶の製造元である「富山めぐみ製薬」さんがコメントを発表した。
公式大激怒
「弊社「ケロリン」桶の不適切な利用に対する注意喚起」と題したそのコメントでは
ケロリン桶は食品衛生法上の食器ではないため、各種規格適合、溶出試験を行っておらず、 食器として利用する際の安全性が担保できません。
(食品衛生法第15、16条より)利用されている店舗様、企業様におかれましては、速やかに食品衛生法上の食器に差し替えていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
と、このように、今すぐちゃんとした食器で提供せよという注意喚起がなされる事態に。
source:富山めぐみ製薬
Twitterの反応
ケロリン桶の成分は存じ上げないが、一般的な樹脂は、可塑剤としてフタル酸エステル類が使用されていることが多いです。内分泌攪乱物質の恐れがあるということで、RoHS指令などで規制されている物質もあり、アルコールなどでは溶出の可能性が否定できません。用途外使用はやめたほうがいいと思いますね https://t.co/Wsgpu83sCI
— 彡Baku@旧Rigel鯖 (@mitarai_baku) October 14, 2020
本来お湯やお水を入れて身体を洗うための桶ですから、用途外の仕様はたしかに辞めておいた方が良いですよね。
これを機に、ケロリン桶風の器を販売すればめちゃ売れなのでは… https://t.co/7G6Cxf3FrG
— 観測者たん (@kikasete_123) October 14, 2020
どこからみても「ケロリン桶!」と思えるような見た目で、しっかりと食品衛生法に引っかからない容器をつくれば売れるかも説。たしかに。
アルコール類には「油性成分を溶かす一方で自分自身は水によく溶ける」性質がありますので,油性成分を溶かしたアルコールが水に溶けることで「本来は水に溶けづらいものを強引に水に溶かす」ことも可能にしてしまうのです★
— Jolly@キューポッシュ安中さん・フレンズ&スペーシア (@jolly5610) October 14, 2020
アルコールには油性の成分を溶かしてしまう性質があるので、たとえ飲めるくらいの濃度のアルコールだとしても辞めておいた方が無難なのでしょう。
公式が注意喚起コメントを発表するくらいですから、恐らくケロリン桶に入ったレモンサワーは無くなってしまうのでしょう。無くなるという事については賛否両論ありそうではありますが、代わりのアイデアでもっと面白いお酒が出てくるのを心待ちにしましょう。
画像掲載元:秒刊サンデー