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漢字力確認!「独擅場」を正しく読める?


この漢字を読むことができますか。「読めるに決まっているだろう!”どくだんじょう”だろう?誰でも読めるよ!」と思 ...


この漢字を読むことができますか。「読めるに決まっているだろう!”どくだんじょう”だろう?誰でも読めるよ!」と思っている方が大勢いるのでないでしょうか。2個目の漢字をもう一度よく見て下さい。2個目の漢字は”擅”です。”壇”ではありません。ですから、この漢字を”どくだんじょう”とは読みません。では一体何と読むのでしょうか。また、あなたはなぜこの漢字を”どくだんじょう”と読んだのでしょうか。


なぜ、”どくだんじょう”と読んでしまったのでしょう。


「独壇場」という言葉は、もともとは「独擅場」という言葉でした。大辞林(三省堂)によると、「独擅場」の意味として、「その人ひとりだけで、思いのとおりの振る舞いができるような場面・分野。ひとり舞台」と書かれています。私たちが、日常で使っている「独壇場」の意味そのものです。


ですから、本来の意味を表す言葉としては、「独擅場」を使うはずです。ところが、「擅」という漢字と「壇」という漢字の形が似ていることから、多くの人が”どくせんじょう”を”どくだんじょう”と誤って読むようになり、表記も「独壇場」となり、「独壇場」の方が使われるようになったのです。


答え「どくせんじょう」


「独擅場」の読み方は”どくせんじょう”です。”どくだんじょう”と読むときには、「独壇場」と書きます。



このように、誤った読み方や書き方が定着して慣用化してしまった漢字の読み方を”慣用読み”といいます。日常的に慣用読みをしている漢字は多数あります。あなたは、それらの漢字本来の読み方をどのくらい知っているでしょうか。


「刺客」という漢字の本来の読み方は何でしょう。


「刺客」という漢字を見せられると、”しかく”と読んでしまいます。この”しかく”という読み方は、慣用読みです。では、本来はどのように読むのでしょう。



答です。


「刺客」の本来の読み方は、”せっかく”です。キーボードから”せっかく”と入力して変換すると、「刺客」という漢字が出てきます。



「輸出」という漢字の本来の読み方は何でしょう。


「輸出」という漢字を見て、”ゆしゅつ”以外の読み方を思いつくでしょうか。しかし、この”ゆしゅつ”という読み方も、慣用読みです。本来はどのように読むと思いますか。



答です。


「輸出」の本来の読み方は、”しゅしゅつ”です。こんな読み方ご存知でしたか。



「煮沸」という漢字の本来の読み方は何でしょう。


「煮沸」という漢字は”しゃふつ”と読みますよね。誰にとっても常識的な読み方ではないでしょうか。しかし、この読み方も慣用読みなのです。では、本来はなんと読むと思いますか。



答えです。


「煮沸」の本来の読み方は、”しょふつ”です。



本来は読み方が間違っていても、一般的に浸透してしまいそのまま定着してしまうと、慣用読みとして認められてしまうのですね。最初に覚えた読み方が慣用読みだった場合には、それが慣用読みだとは知らずに本来の読み方だと思ってしまいますね。


時代とともに、現在読んでいる漢字の読み方も慣用読みに変わっていくこともあるのでしょうね。


慣用読みと本来の読み方の両方を知っている人は、かなりの漢字通の人ですね。そのような人は、難読苗字なども簡単に読めてしまうのでしょうか。この意味不明な漢字、なんて読む?この漢字苗字らしいぜ! という漢字の問題もありました。

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