活字離れ、読書離れが加速していると言われている昨今ですが、その影響で漢字に触れる時間も減っているかもしれません。今回は気軽に楽しみながら漢字に触れられる、読めそうで読めない難読漢字をクイズ形式で出題いたします。各設問はヒント付きですので、参考にしながら正解を導き出しましょう。それでは、全問正解を目指してチャレンジしてくださいね。
【1】鰾
「鰾」は何と読む?今回は「鰾(ひょう)」以外の読み方です。
【ヒント】鰾は、魚へんが付いていますが、魚の名前ではありませんよ。硬骨魚が持つ、気体の詰まった袋状の器官のことです。気体で浮力を得たり出来ます。う〇〇〇〇。「う」から始まる5文字の言葉といえば?
答え:鰾→うきぶくろ
別漢字では「浮袋」もありますね。
また「鰾」が付く「鰾膠もない(にべもない)」という言葉ですが、愛想がなく、そっけない様子を意味します。「鰾膠」は、海魚から作られる粘着力の強い膠(にかわ)のことなのだそうです。
【2】賺す
「賺す」は何と読む?
【ヒント】賺すには、 機嫌をとって、こちらの言うことを聞き入れるようにさせる・言いくるめてだます・ 相手をうまくその気にさせる、おだてるといった意味があります。す〇す。「す」から始まる3文字の言葉といえば?
答え:賺す→すかす・だます
賺すを使った言葉には、宥め賺す(なだめすかす)もありますが、優しい言葉で慰めたり、機嫌をとるなどして気持ちを和らげるという意味がありますよ。
【3】訝しい
「訝しい」は何と読む?
【ヒント】訝しいには、 物事が不明であることを怪しく思う様子・疑わしいこと・気がかりであること・ 知りたく思われて心が引かれるといった意味があります。い〇〇しい。「い」から始まる5文字の言葉といえば?
答え:訝しい→いぶかしい
訝しいの送り仮名を変えると、「訝る(いぶかる)」「訝える(むかえる)」という読み方になります。
また、「訝」という字を使用した熟語には、「怪訝(けげん・かいが)」もあり、事情などがよくわからず、不審に思う様子を意味がありますよ。
【4】沸る
「沸る」は何と読む?
【ヒント】沸るは、湯などが煮えたつ・沸騰してわきかえるといった意味があります。た〇る。「た」から始まる3文字の言葉といえば?
答え:沸る→たぎる
別漢字には「滾る(たぎる)」もあります。沸るの送り仮名を変えると、「沸かす(わかす)」「沸く(わく)」「沸てる(たてる)」一文字で「沸(にえ)」と読みますので、あわせて覚えておきたいですね。
【5】響めく
「響めく」は何と読む?
【ヒント】響めくは、震えひびく音・広がり伝わる音といった意味があります。ど〇めく。「ど」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:響めく→どよめく
「響」という漢字を含む四字熟語には、ちょっとしたことで驚き、ひどく恐れて震えあがる意味がある「影駭響震(えいがいきょうしん)」、軽い質の声と重い質の声をさす「浮声切響(ふせいせっきょう)」があります。
今回は読めそうで読めない難読漢字をご紹介しましたが、全問正解出来ましたか?いつか役に立つかもしれないので、しっかり覚えておきたいですね。
難読漢字といえば、翻車魚←は読めますか?読めたら天才レベルの魚の難読漢字も頭を抱える超難問揃いですよ。
Source:漢字辞典オンライン・コトバンク