12月になるとスーパーなどでは鏡餅が所狭しと並びます。並べられている鏡餅の量を見ると、多くの人が購入しているのだろうということが想像できます。しかし鏡餅を飾る理由をご存知でしょうか。「正月だから鏡餅を飾る」と言うことが暗黙の了解になっていないでしょうか。正月には2段に重なった餅を飾り、その餅の名前は鏡餅という理由について調べてみました。
鏡餅にはどのような意味があるのでしょう。
丸もちの丸い形が家庭円満を表しており、さらに2個の餅を重ねることにより、1年をめでたく重ねるという意味があるようです。
なぜ鏡餅とよばれているのでしょう。
鏡餅の形が昔の鏡(銅鏡)に似ていることから「鏡餅」とよばれるようになったという説があります。古来から鏡は神様が宿るところとされていたそうです。
また、「かんがみる」という言葉から「鏡餅」と呼ばれるようになったという説もあるようです。
「かんがみる」という言葉は「かがみる」から変化してできた言葉です。実は、「かがみる」という言葉は、「鏡」が動詞化してできた言葉なのだそうです。
「かんがみる」というのは、「良い手本や規範に照らして考える」という意味です。この意味にあやかって「かんがみもち」と呼んでいたのが、「鏡餅」と呼ばれるようになったとも言われているそうです。
鏡餅の横にあるのは鏡(銅鏡)です。
鏡餅と銅鏡を並べてみました。似ているでしょうか。博物館などで展示されている銅鏡は鏡の面が裏側になっていることが多いものです。鏡の面はどうなっているのだろうと思ったことはありませんか。鏡の面はこんな風になっています。古いため、鏡として使うことはできません。
銅鏡の装飾面です。
鶴と亀があしらわれた縁起のよさそうな銅鏡です。
お年玉は鏡餅だった!
正月には年神様がやって来ると考えられています。年神様というのは、人びとに年玉という年齢を授けると同時に一年の良運を授ける神様でもあると考えられています。「鏡餅」は年神様へのお供え物なのですが、このおさがりのお餅には年神様の魂がこめられており、これを「おとしだま」と呼んでいたそうです。その「おとしだま」が時代とともに変化し、現代の「お年玉」になったそうです。
元旦にはお節料理や雑煮をたべてゆっくりとした時間を過ごされているのでしょうか。正月らしい錯視のパズルをひとつ。「ある方法」でみかんが餅の上に移動する不思議な絵! 鏡餅を銅鏡と見るかお年玉と見るかはあなたにお任せします。
情報掲載元:日本鏡餅組合 http://www.kagamimochi.jp/index.html
情報掲載元:葛木御歳神社 http://www.mitoshijinja.jp/mean/tosi/tosi.htm