スポーツ紙の中では、比較的裏を取ったまともな記事が多いイメージのスポーツ報知。特にJリーグの移籍情報に関しては、サッカー専門誌よりも性格で早い情報が多いためファンからの信頼も厚いんです。そんなスポーツ報知が、珍しいことに各Jリーグ関係者が全否定する「飛ばし記事」を掲載してしまいました。Jリーグの理念に反する記事、その内容とは……。
Jリーグクラブ名称に企業名「解禁」は悪質なガセ
スポーツ報知が報じた「Jリーグクラブ名称に企業名解禁」が大きな話題となりました。過去にヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)が「読売」を押し出して騒動になったことがありましたが、最近では話題にもなっていなかったため「なぜ今?」という声も大きかったのですが……。
来季から #Jリーグ クラブ名称に企業名「解禁」へ 発足から30年 収入増へ改革実施 19日にも正式決定 https://t.co/f6sOVHXaXU #サッカー #soccer #football
— スポーツ報知 (@SportsHochi) December 12, 2023
これに対しJリーグは事実無根と反発、リリースでは「検討すらされていない」ことを公表しました。
一部報道について#Jリーグ
詳細はこちらhttps://t.co/vkdBXtAxYl— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) December 13, 2023
実行委員会や理事会でも全く検討されていない内容であり、事実無根です。
参考:Jリーグ公式サイト「一部報道について」
鹿島、水戸の社長も完全否定
鹿島アントラーズの小泉文明社長は「1ミリも論議が出ていない」と完全否定。スポーツ報知は鹿島との関わりが深く、特に鹿島の移籍情報などには抜群に強いので逆に不思議です……。
全く根も葉もない記事がスポーツ報知から出てます。1ミリも実行委員会でも理事会でも議論が出てないですし、この記事が何を根拠に出たのか不思議でなりません。
本当に解禁されるなら、僕らクラブ経営者は全く知らない話しです。 https://t.co/kVpKeeRybZ— 小泉 文明/Fumiaki Koizumi (@Koizumi) December 12, 2023
水戸ホーリーホックの小島耕社長も「全く論議されていないこと」と、こちらも完全否定。ステークホルダーに混乱を生むことはやめてほしいと、言い切っていらっしゃいます。
実行委員会や理事会で議論中の案件が漏れ伝わってしまったのではなく(それもダメだけど)、まったく議論されていないことが「まもなく理事会で決議される」という内容で記事になってしまったのは何故なのか。
リーグ、クラブのステークホルダーに混乱を生むようなことはやめてほしいです。 https://t.co/TUocvUBJgw
— 小島 耕/ 水戸ホーリーホック (@KojimaKoh) December 13, 2023
サッカー専門誌よりも早く正確な情報も多く、非常に信頼されていたスポーツ報知のJリーグ情報。今回はどういう筋からどうのように引き出した「ガセ」「デマ」かどうかは知る由もありませんが、これからのためにも誤報だったということを認めて謝罪した方がよさそうです。
もう一つ、この手の「ガセネタ」には情報源があるはずなので、どこがどういう理由で提供したのかは公表すべきではないでしょうか……サッカーに限らず、ガセネタを堂々をリークしたり報道しちゃう人が多すぎるんですよ!
source:Jリーグ公式サイト