今年の12月31日をもって、AdobeがAdobe Flashのサポートを終了します。ついにFlashがこの世から消えるという非常に残念な日となるはずです。いやちょっと待て、Flashがサポート終了するから何だ、そもそもFlashって何だ。そんな疑問を持っている人は多いハズだが、2000年代、ユーチューブのない頃のネットを支えた、非常にグレーで、センセーショナルなコンテンツということを覚えておいてほしい。
ユーチューブのない時代
ユーチューブのない時代に、ネットで何を見ていたの?アダルトサイト?いえいえ、ユーチューブのない時代はユーチューブに変わるコンテンツが沢山ありました。その中で最も世界中で使われていたものが「Flash」だったのです。
FlashはAdobe(元々はマクロメディアが開発その後買収される)が開発している動画やゲームなどを扱うための規格であり、ブラウザ上で動作する。
動画だけでなく、ゲームもFlashで動作していたということだから、ユーチューブにゲームがくっついたようなプラットフォームだ。
その中でもっぱらネット民達が好んで愛していたものが「面白Flash」である。2ちゃんねるのキャラクターやスレッドを元ネタとしたものが多く、極めてメジャーなものがこちらの、ポエ山氏作のゴノレゴシリーズであろう。
あのゴルゴ13のようなキャラクターをモチーフとした版権ギリギリのラインを攻め、テキストボイスで、世間に物申すという手法は当時画期的なものだった。
そんなFlash黄金時代を支えてきたクリエーターは「Flash職人」と呼ばれ、数々の職人を生み出しその中で最も知名度の高いものが「蛙男商会」の鷹の爪団ではなかろうか。
これも当時「Flash」で動作しており、現在はどうしているのかはわからないが、Flashアニメを彷彿とする、ぎこちない動きをしているのはその名残である。
前置きが長かったが、そんなFlashが終わるということで、サントリーが追悼ムービーを公開しているのだ。なぜサントリーなのか、それは最後まで見ればわかるような仕組みとなっておりますが、2000年代、Flash全盛期を支えたあの作品の数々が登場するのだ。
そしてあの頃の「人気サイト」も登場、当時から存在する「秒刊SUNDAY」はどうなったのか早速ご覧ください。
クラフトボス『Flash Back Memories』3分39秒 宮崎吐夢 サントリーhttps://t.co/uKu9f72cFe
ゴノレゴからモナーから……懐かしいFlash黄金時代。私もご協力しております。モデム接続音とか、ブラウン管のモニターとか、Yahoo!のトップページとか、めっちゃ反応してしまうw
— かーずSP (@karzusp) December 10, 2020
残念ながら秒刊SUNDAYは登場せず。
ギャラが高かったかな。それとも、サントリーさんの調査不足かな(皮肉)なにはともあれ当時の面白いコンテンツ・サイトが登場し、ちょっとした「同窓会」のような今回のCM。
FLASH黄金時代のあの頃を懐かしみ、楽しんでみるのもいいのかもしれませんね。
登場するクリエーター・サイト
池谷勇人(ねとらぼ副編集長)
かーずSP
シモダテツヤ(本オモコロ編集長)
トトロ大嶋。(テレビディレクター)
中川淳一郎(ガジェット通信編集長)
林雄司(デイリーポータルZ)
宮原俊介
ヨッピー
侍魂
ねとらぼ
僕の見た秩序。
※ほか数社。
なぜ秒刊SUNDAYがないのかは不明。