近年、レトロゲームブームによって「ファミコン」の価値が飛躍的に上がってきました。ファミコンミニやNintendo Switch Onlineなどの登場によって、当時を知らない年齢の方たちもファミコンのゲームで遊んだことのある人も増えてきているようです。そして今、色々あって「今は通じない」的な用語が悪い意味で話題となっていますが、ここは敢えてファミカー…じゃなくて、ファミコン世代なら誰でも知っている裏技をおさらいしてみましょう。
ファミコンが壊れる!?禁断のスーパーマリオ9-1!
あの日、スーパーマリオで遊んでいる子どもたち全員が「テニス」を欲しがったと言っても過言ではないでしょう!そう、8-4までしかステージが無いと思われてたスーパーマリオに9-1が現れるというもの。(まあバグ技ではあるのですが……)
手順は「スーパーマリオのタイトル画面でファミコンの電源を切らずにカセットを抜く」→「そのままテニスを差し込みサーブを打ってからカセットを抜く」→「スーパーマリオのカセットを再び差し込みAボタンを押したままスタート」だったかな……テニスでサーブを打った直後は成功しやすいという都市伝説があったような気がします。
9-1だけではなく様々なバグ面があって、その多くは青や黒基調の奇抜な色のステージだったことを覚えています。これによってファミコンが壊れた!という話も多い、まさに「禁断の裏技」でしたね。
筆者の記憶では月刊少年ジャンプ(やるっきゃ騎士が大人気だったころ)が初出だったような気がしますが、マル勝ファミコン、もしくはコロコロや週刊少年ジャンプという説もあり、正確なところは裏が取れませんでした。申し訳ない。
ゲームの面白さ崩壊……なかなか成功しないゼビウスの無敵技
ゼビウス難しいな……なかなかゲームを進められない子どもたちが狂喜乱舞した裏技。コントローラーIIのAかBボタンを押しながら十字ボタンの右9回、上2回、左2回、下9回を押して、画面の右上に出てくる数字を変えるとソルバルウが完全無敵になるという、当時としては衝撃的な無敵技でした。
当初は面白かったのですが……何をしても自機が破壊されないという、どうやったってゲームがつまらなくなるわけですよ。「すげー!無敵だ!」とか「バキュラっていくら撃っても壊れないのな!」とかで楽しめたのはほんの数十分!すぐに「飽きた!」ってなりました。それ以降は「無敵」を封印したのはいうまでもありません。
コレは禁じ手!ベースボールのクリップ技!
ファミコン最初期の野球ゲームといえば、ベースボール。ファミスタが出てから遊ばれることは激減しましたが、それまではコレが野球ゲームの最高峰!そのベースボールで、20km台の超スローボールが投げられる禁断技が、コロコロコミックで発表されるとこぞって試す子どもが続出!
その方法は、ファミコン前面の拡張端子(コントローラーとかをつなぐ端子)を、ゼムクリップなどの金属で触れるるというもの。なんと、端子の一部をクリップで触るとグネグネ曲げることが可能な超スローボールを投げることが出来たのです!対戦ゲームとしては成り立たなくなるので、すぐに誰も使わなくなりましたが……問題はこの後!
この裏技を紹介したコロコロコミックが後に「本体が故障する可能性があるから絶対にやらないでください!」という記事を載せたのです!幸運にも筆者の本体は壊れていないと思ったのですが……。
ハドソンのジョイカードやHAL研究所のジョイボールが使用不可になっていました。そう、拡張端子が壊れて使い物にならなくなっていたのです!もえろツインビーで3人プレイが出来なくなるなど、悲しい気持ちになりました。しかし!大人になってから未開封のジョイボールがヤフオクで超高値で売れて、溜飲を下げることになるのでした。
ファミカー……ではなくファミコン世代の皆さんにも、たくさんの思い出があるのではないでしょうか。筆者にもまだまだ山程思い出はありますが、語りだすと止まらなくなるので今回はこの辺で。よいレトロゲームライフを!
※文中の画像はSwitch版のスクリーンショットです。