ようやく日本も水際対策が緩和され、外国人の数が増えてきましたね。あなたは中学校の教科書の始めで"How are you?"に対する答えを "I'm fine thank you, and you?"で習いませんでしたか?ちなみに今聞かれたらなんて答えるでしょうか?実は"I'm fine"を使っているなら、やめた方がいいかもしれません。
"I'm fine" は実は少し冷たい
さて、「教科書=正しい」のイメージを持ち合わせている人が多いとおものですが、この記事では現役英会話講師がその常識に異論を述べたいと思います。
まず、 "fine"の意味です。多くの人がおそらく「元気」という意味で使っているかと思います。
しかし実際にネイティブは "I'm fine"と聞くと、「(別に)平気」「(特に)大丈夫ですので」と言っているように聞こえます。
以前ネイティブが、「日本人は "I'm fine"ばっかり使ってくるから冷たいのかと思った」と漏らしたのを聞いたこともあります。
How are you?に対するきれいな返しは?
今まで使えると思っていた "I'm fine"が実はそこまでいいものじゃないとなると、では何を使ったらいいのでしょうか。
自然に返せるように、ネイティブがよく使う表現を、調子のいい順にまとめますね。
・めちゃくちゃ調子のいい時
“Couldn't be better.(読み方:くるんびーべらー)”。これは「絶好調」「最高」という自然な表現です。直訳すると「今よりいいことはないだろう=最高」という意味になります。主語の ""I""は省略してよく使われます。
・普通に元気な時
“I'm good.(読み方:あいむぐっ)”。これで「元気だよ」と答えるイメージです。今までの皆さんの "fine"はこれに当てはめるといいでしょう。
・まあまあな時
"I'm okay.(読み方:あいもけぃ)"。こう答えると、「普通」「大丈夫」というイメージになります。"fine"と言い換えることも可能ですが、"fine"の方が少し冷たくも聞こえるので、"okay"を使いましょう。
・疲れている時
"I'm tired.(読み方:あいむたいやー)"。もっと疲れている場合は"exhausted(読み方:いぐぞーすてっ)"に置き換えてもいいですよ。
・体調が悪い時
"I'm not feeling well.(読み方:あいむのっふぃーりんうぇお)"。直訳すると「調子よく感じていない」なのですが、これで体調が悪いと伝えることができます。 "feel bad"になると精神的な気分を害しているように聞こえるので、必ず "not"で否定する形をとってください。
"fine"は少し冷たく聞こえるので基本的にやめておこう
ネイティブの人とあいさつを交わしても、"fine"というのは返ってきたことがありません。
せっかくならフレンドリーに接せられる方がいいと思うので、ぜひ、一番返しやすい「普通(に元気)」の時は "I'm good."を使うようにしてみてくださいね。