立体作品が作れる3Dプリンター。現代社会では、医療や建築業界などの現場でも活用されているようです。TwitterにてRON FACTORY IKEDA(キャステム)さん(@IRON_IKEDA)が、投稿されたお城がすごいと話題を集めています。それは何と!髪の毛と同等サイズの世界最小「福山城」だというから驚きです。妥協することなく、試行錯誤を重ねた末に製作できた圧巻の作品。今回は製作秘話を伺いました。
髪の毛と同等サイズのお城がすごい!
髪の毛と同等サイズのお城を築城しました。 pic.twitter.com/xndSsV0psN
— IRON FACTORY IKEDA(キャステム) (@IRON_IKEDA) April 2, 2022
驚愕のツイートを発見しました!一見、白い点にしか見えないのに……拡大すると立派なお城だと確認ができます。緻密な技術で作られた素晴らしい作品ですね!
ツイートのリプ欄には、高技術過ぎて信じられない、あまりの小ささに驚いてしまうなどの声が続々と寄せられ、多くの方の熱視線を集めています。
・意味がわからなすぎて脳がバグるwwwwwwなんだこの小ささ。
・凄い……そのうち、髪の毛のサイズの宇宙を作りました。とか出てきそう。
実は、そのミニチュアの中で生命を育んでるのが今の私達かもしれませんね!
・殿!敵の城が見当たりません!
・いやはや信じられないサイズと精密さ!
・一瞬ネタかと思ったけどマジなんか!
製作者さんインタビュー
Twitterに投稿された、IRON FACTORY IKEDA(キャステム)さん(@IRON_IKEDA)にお話を伺いました。
■御社について教えてください。
広島県福山市にある、精密部品メーカーである株式会社キャステムと申します。技術を活かして、オリジナル商品の開発に取り組んでおります。
鋼製のロビンマスクやポケモンの虫かご、令和最速グッズ、リアルすぎる著名人グッズ等、最近ではヒット率、話題になる率がどんどん高くなってきております。
■お城が髪の毛サイズということですが、これはどのように作られているのでしょうか?
最小200nmの形状が製作出来る3Dプリンターを使用しております。UV光で硬化される樹脂に超微小径レーザーを照射し、製品形状に加工していくという仕組みです。
従来、このような技術は限られた形状の加工しか出来ませんでしたが、上記の3Dプリンターは、ほぼ全ての形状の加工をすることが可能です。また、本技術は弊社と京都先端科学大学の共同研究となっております。
■製作時間や作るのが難しかった点、こだわられた点を教えてください。
ソフトウェア上の細かい設定、ハードウェアの微調整などのトライ&エラーを繰り返し、製作することが出来ました。
これらの条件が確立できれば、1日程度で繰り返し製作することが可能になります。また、福山城の3Dデータ製作にもこだわっております。
■なぜ、小さいお城を作ろうと思われましたか?
今年、築城400年を迎える福山城を始め、更には福山市の様々な取り組みを地元企業の一つとして盛り上げていきたいという思いと、弊社の超微細3Dプリント技術も、沢山の方に知ってもらいたいという思いで製作しました。
■とても大きな反響がありますが、今の心境は?
「嬉しい」というのが率直な感想です。製作されたものが評価されるのはもちろんですが、こういった技術が様々な分野の方に認知されフィードバックをいただけている現状がとても嬉しく思います。
今後は、さらに研究・試験を進め、より良い技術を構築し、社会に貢献していけたらと思っております。
■今後作ってみたいものや、夢があれば教えてください。
最先端の技術や従来の技術、弊社ならではの企画力で弊社にしか出来ない、これまでにないものを生み出していきたいです。
お忙しい中、大変興味深く、夢のあるお話をしていただきありがとうございました。
目と心を奪われるような素晴らしい技術で、驚かされました。今後も見たこともないようなすごい技術で、世界中を盛り上げていただきたいですね。新作も楽しみにしております!
世界最小のお城もすごいですが、世界最大のサファイアも信じられない程の大きさですよ。
Source:IRON FACTORY IKEDA(キャステム)(@IRON_IKEDA)