ファッションショーというものは全世界どこにでもありふれているものではありますが、ありふれているからこそ、ちょっと違うテイストで攻めたいと言う感情は運営者側としての思惑として湧いてくるのかもしれません。さてそんな中、こちらのサウジアラビアのファッションショーはある意味「アラブ系らしさ」を際立たせております。
ーサウジアラビアのファッションショー
I’m dying at this fashion show in Saudi😂😂 they weren’t allowed female models pic.twitter.com/5xxpMBk4Nr
— jina (@jinakhoushnaw) 2018年6月6日
サウジアラビアと言えば、女性は全身を覆う黒い服を着ており、ファッションと言う概念があるのか?とは疑問に思うわけですが、こちらの動画を見るとファッションショー自体はあるようです。ところが、動画のとおり、なんと底に登場したのは女性モデル・・・ではなくドローン。そしてドローンに吊るされた衣類が舞っているのです。
誰も着ていない衣類が舞っているという大変シュールな光景ですが、これは別に面白いファッションショーを行うための演出ではなく、宗教的な背景があり、そうせざるを得なくなったようです。
ー男性の前で肌を見せてはいけない
イスラム教では規律が厳しく女性の肌の露出に関しては厳重に取り締まられます。
サウジアラビア大使館の情報によると以下のような記載があります。
女性の場合は、外国人でも、サウジ人でも、男性が居る場所に行く場合は、アバヤという黒いマントのようなものを服の上から着用します。アバヤには、レースや刺繍など様々な模様がついたものがあり、いろいろと買いそろえるのも楽しいものです。せっかくおしゃれな服を着ても、上からアバヤを着てしまうと見えないのが残念ですが、アバヤを活用したおしゃれもサウジ滞在の醍醐味です。また、アバヤを着ていれば、たとえその下がちょっとラフな格好でも、アバヤに隠されてフォーマルに見えてしまうので、便利といえば便利です。イスラム教では頭髪を見せることはタブーで、サウジ人の女性は頭髪をヒジャーブ(スカーフ)で覆っていますが、非ムスリムの外国人女性はヒジャーブを使用せず頭髪を出している人も多いです。引用:在サウジアラビア日本国大使館 Embassy of Japan in Saudi Arabia
http://www.ksa.emb-japan.go.jp/j/saudi_report/saudi_report_001.htm
※Wikipediaより
ということで、サウジアラビアでも女性はファッションを楽しむし、色々買う。ところがその上からアバヤを着なければならないため、公然の前ではそれが見えないということです。
上記の規律があるので、ファッションショーをやる際には「女性」を出すことが出来ず、衣類だけ舞っているということになるようです。
こちらではベランダに恐ろしい死神が舞い降りたと
衝撃的な写真が話題となりましたが、今回の映像もそれに近いものがあり、注目度は高いのかもしれませんね。
画像掲載元:Twitter
(秒刊サンデー:たまちゃん)