![top](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/3/0/301575bf.jpg)
積み重ねられた立方体があります。3段に重ねられています。今、あなたには何個の立方体が見えていますか。近くにお友達がいる場合には、お互いに見えている立方体の個数を言い合ってみてください。お互いが見えている立方体の個数は同じでしょうか。見えている立方体だけの個数を答えて下さい。隠れている立方体を数える必要はありません。
![question](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/f/7/f7d12337.jpg)
おそらく、この絵を見たすべての人は自信をもって見えた立方体の個数を答えるでしょう。そして、もし、自分に見えた個数と異なる個数を答える人がいたら、「えっ、なに言っているの?」と思わず聞き直してしまうのではないでしょうか。見える個数が異なるのは、見方が異なるからです。
この絵の中に6個の立方体が見える人と7個の立方体が見える人がいます。
-6個の立方体が見えた人は...
6個の立方体はこんな風に並んでいたのではないでしょうか。
![hint1](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/f/b/fb0e5b3a.jpg)
-7個の立方体が見えた人は...
7個の立方体はこんな風に並んでいたのではないでしょうか。6個に見えた人は、こちらの絵は立方体には見えないかもしれません。
![answer2](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/8/b/8b7e7568.jpg)
6個に見える場合と7個に見える場合の立方体の向きを比べてください。6個に見える場合、立方体の底の部分が隠れています。それに対して、7個に見える場合、立方体の底の部分が見えています。立方体を上の方から見ているか、下の方から見ているかが違っています。
立方体を見つける時に、絵の中のどの部分を立方体としてとらえるかで、見えてくる立方体の個数が変わってくるのです。
![hint2](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/9/6/96df2bd1.jpg)
絵の中に左側に描かれた立方体を見つけた人は、立方体が6個あるように見えました。右側に描かれているような立方体を見つけた人は、7個の立方体が見えました。ほとんどの人は、立方体の個数は6個に見えます。7個に見える人は、そのような見方に慣れている人です。
人はものを見る時、これから見ようとするものの大きさや、位置、光の当たり具合などの情報を脳ミソから受け取っています。もし脳ミソが、大きさや、位置、光の当たり具合を正しく判断できない場合、間違った情報を伝えることになります。この時に見えるのが錯視あるいは錯視図形と言われるものです。
脳ミソは初めて見たものに対して正しい情報を伝えられなかったとしても、何度も見るうちに正しく情報を伝えられるようになります。そうなると人は、「これは変わっているけれども、こうやって見たらいいんだ。」と、情報をうまく受け取ることができるようになります。
立方体が7個に見えた人は、そのような見方に慣れている人です。そしてそのような人は、6個の立方体を見ることができるし、7個の立方体も見ることができます。
7個の立方体をどうしても見ることができないという場合には、最初の絵を逆さまにすると簡単に7個の立方体を見ることができます。
![hint3](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/1/f/1f623834.jpg)
いかがでしょうか。7個の立方体がはっきりと見えてきませんか。
-答えです
答というのもなんですが、立方体の個数は6個に見えたり7個に見えたりするということでした。
静止画なのに動いてしまう錯視図形というのがありましたが、今回のような錯視図形も興味深いですね。
(秒刊サンデー:わらびもち)