
ここには文字が書かれています。しかし、どこをどう見ると文字が見えるのでしょうか。多くの人にはただの黒い線にしか見えないのですが、中には一瞬にして見える人もいるのです。そういう人は、細かな特徴を一瞬のうちにとらえてしまう能力を持っているのでしょう。でも、そんな能力を持っていなくても読めるのです。いざ挑戦!

さて、この意味不明の黒い線が表している文字を解読していきましょう。もう見えている人もいますね。そういう人も少しお付き合いください。
-全然わからないという人のために
直線を1本引いてみましょう

たった1本の直線ですが、この直線は文字を読むための手助けをしてくれています。最初はただの平面だったのに、不思議なことですがなにか立体的に見えてきていませんか。
-直線をもう1本引いてみましょう
とても不思議なことが起こります。さらに立体的になってきています。

どうでしょうか。勘の鋭い人は、黒い線が表す文字を解読してしまったのではないでしょうか。かなり文字の形が見えてきていますが、まだ読めないという人も大勢いるでしょう。そんな方のためにもう少しヒントを出しましょう。
-最後のヒントです。
最後にもう1本だけ直線を引いてみましょう。もうほとんどの人は読めるのではないでしょうか。

もう読めましたね。
-答えです
ここに書かれている文字は、アルファベットの「E」でした。直線が文字を具体的に浮かび上がらせる手助けをしてくれました。

-実は別の見方があります
実は直線なんか引かなくても、「E」という文字を読むことができるのです。もう一度最初の図を見てください。

スマホで見ている人は、自分の目の前にスマホをもってきて少し傾けて見てください。パソコンで見ている人は、パソコンの下の方から見るか、斜め方向から見るかしてみてください。この方法で見ると、直線なんかの助けを借りることなく「E」という文字をはっきりと見ることができます。文字が見えたときには、「えっ?何が起きたの?」とさえ思ってしまいます。
見る方法で見え方が変わるというのはちょっと怖いですね。日常で我々が見ているもは、他の人も同じような見方をしていて同じように見えているのでしょうか。そしてその見えたものは、本当に正しく見た結果なのでしょうか。
(秒刊サンデー:わらびもち)