楽天トラベルは、3月19日から5月15日までの外国人による予約人泊数をもとに、春の訪日外国人の旅行動向を発表した。


楽天トラベルにおける春の訪日外国人旅行者数は、円安やビザ発給条件の緩和を背景に前年同期比55.4%増と伸張した。人気エリアランキングを見てみると、東京や京都、大阪といった大都市が名を連ねている。中でも沖縄県、福岡県、愛知県は、中国からの航空便やクルーズ船などといったアクセス拡充などにより、前年の2~5倍まで急増している。ランキングでは岐阜や山梨といった地方都市がランクインしていることも見逃せない。訪日外国人の地方都市への滞在が着実に進んでいるようだ。


人気が急上昇したランキングを見てみると、1位には関東圏で東京からも近い茨城県が1位にランクインした。東京へのアクセスの良さも考えられるが、一方で「日本さくら名所100選」にも選れた「かみね公園」がある日立エリアの宿泊予約が伸長している。2位には埼玉県がランクイン。小江戸で知られている川越エリアの新河岸川沿いで春の舟遊などを楽しむ「桜まつり」が開催されるといったことから、東京から大阪へ旅行するというゴールデンルートだけではない地方の桜名所に訪日外国人の注目が高まっているようだ。


訪日外国人を居住国別に見てみると、中国・台湾・香港・タイからの宿泊予約数が多かった。特にタイに関しては、タイの旧正月であるソンクラーンの期間中が前年比26.1%増と伸張した。タイからの入国者数は2014年、2015年ともに前年比で20%以上も増加しており、その背景には、日・ASEAN友好協力40周年を契機として2013年7月から、15日までの短期滞在者に対して、ビザなしで日本に入国できるようになったことなどが考えられる。


■2016年春の訪日外国人旅行人気エリアランキングトップ10


1位:東京都


2位:京都府


3位:大阪府


4位:沖縄県


5位:福岡県


6位:北海道


7位:愛知県


8位:神奈川県


9位:岐阜県


10位:山梨県


■2016年春の訪日外国人旅行伸び率ランキングトップ5


1位:茨城県


2位:埼玉県


3位:福岡家


4位:岩手県


5位:沖縄県


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情報提供元: Traicy