シンガポール航空、次世代の長距離機材向け座席を発表 A350にファーストクラス
シンガポール航空は、長距離路線向けの次世代キャビンプロダクトを発表した。
ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの各シートに、20億シンガポールドル超を投資する。41機のエアバスA350-900型機長距離仕様機とエアバスA350-900ULR型機を改修するほか、今後導入するボーイング777-9型機に順次搭載する。
ボーイング777-9型機には全クラスの新プロダクトを搭載する。改修するエアバスA350-900型機とエアバスA350-900ULR型機には新しいビジネスクラスのシートを搭載し、エアバスA350-900ULR型機には初めてファーストクラスを導入する。提供開始は2027年後半からを予定している。
ファーストクラスは、曲線を描くスライド式ドアと壁でプライバシーと開放感を高めた。内装にはポルトローナ・フラウのレザーを用い、壁面パネルにはバティック柄をあしらうった。
中央席は、間の仕切りを下げることで2人掛けソファや、長さ80インチ、幅60インチのダブルベッドに変化する。シンガポール航空によると、商用機で最大のダブルベッドとしている。ベッドメイキングには綿100%のリネンとデュベ、ドイツのParadiesによるマットレストッパーを使用する。各席では、大型の二つ折りテーブルを用いて向かい合っての食事もできる。
座席は、サイドウイング、上下のランバーサポート、アームレスト、レッグレスト、オットマンを電動で調整できる。オットマンの下には手荷物の収納スペースを設ける。このほか、レザー張りの化粧品用引き出し、ワイヤレス充電パッド、飛行時間や目的地の現地時間・天候、Wi-Fiの接続状況、化粧室の使用状況を表示するタッチパネルを備える。
ビジネスクラスは、フルグレインレザーの張地に刺繍やメタリックのアクセントを施した。フルフラットベッドは長さ79インチ、幅は最大24インチ。一部の中央席は仕切りを下げることでコンパニオンベッドとして利用でき、低反発素材を使用したパッド入りのシーツを備える。
人間工学に基づく設計により、背中、脚、身体を支える調整が連動する。レッグレストと中央席の仕切りは電動で調整でき、スライド式のプライバシードアも備える。二つ折りの大型テーブルは、斜めに収納することで足元のスペースを広く確保できる設計とした。このほか、カクテルトレイ、複数の収納スペース、ワイヤレス充電パッドを設ける。機内エンターテインメントは4Kの高解像度タッチスクリーンで、空間オーディオとBluetoothヘッドホンの接続に対応する。
ファーストクラスとビジネスクラスには、フライトをまたいで利用者の好みの座席位置や照明設定を記憶するスマートキャビンコントロール機能を搭載する。myKrisWorldと連携する。
プレミアムエコノミークラスは、シートピッチ40インチ、フルグレインレザーの張地を採用し、リクライニングは最大9インチ。4方向に調整できるヘッドレストと、フットレストを調整できるレッグレストを備える。モニターは最大16インチの4Kタッチスクリーンとなる。
エコノミークラスは、人間工学に基づくクッション、4方向に調整できるヘッドレスト、膝やすねのスペースを広げるリクライニング機構を採用した。モニターは最大13インチの4Kタッチスクリーンで、空間オーディオとBluetoothに対応する。別のディスプレイでは、Wi-Fiの接続状況や化粧室の使用状況などを確認できる。
開発にあたっては、世界で5,000人を超える利用者、スタッフ、業界専門家を対象に調査を実施した。デザインは、ファーストクラスをPriestmanGoode、ビジネスクラスをDesignworks、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスをFactorydesignが担当。製造はファーストクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスをCollins Aerospace、ビジネスクラスをRECARO Aircraft Seatingが手掛ける。
リー・リクシン最高商務責任者(CCO)は、「各クラスの客室はそれぞれ個別にデザインされているが、より快適で柔軟かつ充実した体験を提供するという共通の目的のもとに設計されている」とコメントした。
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