京成電鉄は、鉄道旅客運賃の変更認可を国土交通大臣に申請した。消費税率の変更によるものを除き、1995年以来32年ぶりの運賃改定となる。2028年3月の実施を予定する。


改定率は平均14.1%、増収率は12.2%(いずれも現行運賃に鉄道駅バリアフリー料金を含めた場合)。内訳は、普通運賃が14.3%、通勤定期が16.9%の値上げで、通学定期は家計負担に配慮して据え置くため11.5%の引き下げとなる。


初乗り運賃(3キロまで)は、京成本線等がICカード167円・きっぷ170円(現行146円・150円)、成田空港線がICカード229円・きっぷ230円(現行いずれも210円)となる。


定期割引率は、京成本線等が通勤36.3%(現行34.5%)、通学83.1%(同80.0%)、成田空港線が通勤30.8%(同30.2%)、通学61.4%(同56.1%)となる。


あわせて、2025年の新京成電鉄との合併を踏まえ、運賃制度を統合する。現在は京成本線等(押上線・金町線・千葉線・東成田線を含む)、千原線、松戸線、成田空港線で4つの運賃制度があるが、これを京成本線等(千原線・松戸線を含む)と成田空港線の2つに整理する。千原線・松戸線の運賃は京成本線等と同額とし、京成本線等と千原線・松戸線をまたがる場合の併算(路線ごとの運賃収受)を廃止する。松戸線内の利用については、京成本線等と同額にすると運賃が高くなることから、認可運賃とは別に松戸線内利用の運賃を届出により設定する予定。これにより、6キロを超える利用は京成本線等より低い運賃となる。


併算の廃止により、値下げとなる区間もある。ちはら台〜京成船橋駅間は現行580円が520円に、新津田沼〜千葉寺駅間は現行390円が320円に、八柱〜成田空港駅間は現行1,310円が1,120円となる。


なお、成田空港線の京成高砂〜印旛日本医大駅間の相互利用は、北総線と同じ運賃制度のため、同社だけでは改定できず、京成本線等と同一にできない。


現在徴収している鉄道駅バリアフリー料金は、今回の運賃改定にあわせて廃止する。京成成田駅〜空港第2ビル・成田空港駅間などの加算運賃は変更しない。


これにより、京成上野〜成田空港駅間は、京成本線経由が1,230円(現行1,050円)、成田スカイアクセス線経由が1,500円(同1,280円)となる。


京成電鉄では改定の理由として、テレワークの定着による利用者の減少、物価上昇に伴う人件費・動力費・経費の増加、中東情勢などによる費用のさらなる増加を挙げた。2020年度と2025年度の比較では、電力料金が33.3%、資材費が21.9%上昇しているという。

情報提供元: Traicy
記事名:「 京成電鉄、32年ぶりに運賃改定を申請 2028年3月実施へ 」