Go To トラベルキャンペーンの地域共通クーポンが10月1日にスタートした。今回の記事では、この地域共通クーポンの利用エリアについて取り上げる。


地域共通クーポンの利用エリア


地域共通クーポンが利用できるエリアは、宿泊地(日帰り旅行の場合は主たる目的地)の属する都道府県及び当該都道府県に隣接する都道府県と案内されている。



例えば、大阪府が宿泊地または主たる目的地であれば、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県が隣接する都道府県となり、上記5府県で利用できるクーポンが付与される。


「隣接する都道府県」の”怪”




一方で、Go To トラベルの「隣接する都道府県」は、陸地で接する又は道路、鉄道によって接続する都道府県のほか、航路(日帰りで往復ができる航路に限る)によって接続する都道府県と定められている。



このため、次の都府県の組み合わせは、隣接する都道府県としてみなされる。日帰りで往復利用できる(と思われる)航路や運行会社・ブランドも列記するが、あくまで代表的なものに過ぎない。





・東京都と静岡県

熱海・伊東〜大島航路(東海汽船)



・和歌山県と徳島県

和歌山〜徳島航路(南海フェリー)



・香川県と兵庫県

神戸〜高松航路(ジャンボフェリー)



・愛媛県と山口県

松山〜柳井航路(防予フェリー)



・愛媛県と大分県

八幡浜〜別府航路(宇和島運輸)、三崎〜佐賀関航路(国道九四フェリー)、八幡浜〜臼杵航路(宇和島運輸、オレンジフェリー)



・山口県と大分県

徳山〜竹田津航路(スオーナダフェリー)



・福岡県と長崎県

福岡と壱岐、対馬を結ぶ航路(九州郵船、壱岐・対馬フェリー)



・長崎県と熊本県

島原〜熊本航路(九商フェリー、熊本フェリー)、長洲〜多比良航路(有明フェリー)



・鹿児島県と沖縄県


和泊・与論〜本部・那覇航路(マルエーフェリー、マリックスラインの鹿児島〜沖縄航路の一部)



一番便利なのは長野県? 隣接する都道府県数を見てみる


隣接する都道府県数も、地理的または交通的な要素により、各都道府県で差がある。隣接する都道府県数をまとめると次の通り。



・8つ

長野県



・7つ

埼玉県、岐阜県



・6つ

福島県、三重県、京都府、兵庫県、愛媛県



・5つ

群馬県、東京都、新潟県、山梨県、広島県、山口県、徳島県、福岡県、熊本県、大分県



[caption id="attachment_183979" align="alignnone" width="900"] 松本城[/caption]



このうち、長野県は、群馬県、埼玉県、新潟県、富山県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県と陸地で接しており、これらの県では、「隣接する都道府県」扱いで長野県の地域共通クーポンが利用できる。この数のみで評価すれば、"便利"だ。



また、本州側の県と合わせて利用できる香川県、愛媛県、徳島県のクーポンも観光上のアドバンテージが大きいかもしれない。



地域共通クーポン、あなたはどう使いこなす?




準備不足と言わざるを得ない状況で開始されたこの地域共通クーポン。隣接する都道府県の扱いも興味深い。



実際に筆者も地域共通クーポンを利用してみたが、少々使いづらい点も否めないものの、制度自体は非常に"面白い"ものだと感じており、今後も掘り下げていきたいと思う。

情報提供元: Traicy
記事名:「 東京都と静岡県が「隣接」、1番便利なのは長野県? 「Go To トラベル」地域共通クーポンの不思議