TEXT●小林秀雄/編集部 PHOTO●平野 陽
208に採用されている最新の3Dメーターこそ装備されていないが、小径ステアリングとヘッドアップインストルメントパネルを組み合わせたプジョー i-Cockpitを採用。独立した空調パネルも装備されており、実用性はむしろ高いと言える。
便利な8インチタッチスクリーンを標準装備し、モニター外側の両サイドにメニューを呼び出すためのタッチキーを常設。オーディオとしてFM/AMラジオ、USB、Bluetoothを利用できるほか、Apple CarPlayやAndroid Autoにもしっかり対応している。
後席ドアには日本人もミニバンで使い慣れていたスライドドアを装備。後席に3座独立シートを採用するなど、欧州車らしいシートアレンジを実現している。シート調整などは簡素と言えば簡素だが、必要以上に贅沢を好まないフランス車好きには“刺さる”ポイントだ。
便利な小物入れが多数備わるリフターの室内。フロント&リヤポケット、リヤ床下、センターコンソール、助手席グルーブボックスにペットボトルや書類、小物などを収納できるストレージスペースを配置。「GT」には見た目もユニークなフローティング形状の収納が加わり、荷物の積載能力も高まる。
マルチパノラミックルーフ装着車には、前後どちらからもアクセスできるリヤシーリングボックスを装備。フロント側には引き戸が備わり、リヤ側はボックス自体をガバッと開くことが可能。アウトドアで使用する雨合羽や防寒具などを常備しておくのもよさそうだ。
全長4405mmのコンパクトボディに、5名乗車時でも約597ℓの広大なラゲッジスペースを要しているのがリフターの特徴のひとつ。用途に合わせて荷室をアレンジできるラゲッジトレイも標準装備され、助手席の前倒しも可能などユーティリティに優れる。助手席シートバックを前方に折りたたむと、最長で約2.7mまでの荷物が積載可能となる。
今回掲載したリフターの使い勝手は、発売中の「プジョーのすべて」からのダイジェスト版。詳細は、ぜひ、本誌をご欄くださいませ。
取材時、リフターのシフトポジションの選択(シフトセレクター)に戸惑ったのは、いまでもいい想い出(?)。このまま発進できないんのではと、冷や汗をかいたものでした。 そんなリフターとの些細ともいえる出来事ですら、編集担当にとっては印象深いものとしていまだ脳裏に焼き付いています。
と、取り留めもなく、さらに、ドウデモイイハナシはおいといて、リフターのバックショットを締めのカットとしてお送りします。とにもかくにも、全方位でリフターの魅力に触れてもらえたらうれしいです。