この水平リサイクルのシステムが確立すれば、一例としてはELVから回収したテールライトから再度テールライトを製造することが可能。加えて、アクリル樹脂製造・廃棄時のCO2排出量削減にも寄与する。
本実証実験では、北自協の各加盟事業者がELVから材料の回収・粉砕、三菱ケミカルが粉砕品を樹脂の原料となる分子状態に戻すモノマー化、並びにそのモノマーを繰り返し結合(重合)することによって生成する高分子化合物(樹脂)を製造するポリマー重合の検証を行う。なお、Hondaは、回収要件の設定、回収輸送、粉砕品の品質確認および全体管理を担う。
この実証を通じ、異物が混入しない回収手法、バージン材同等の品質達成技術、ELVから回収される樹脂粉砕品の高効率輸送スキームなどを確立させた上で事業性検証を行い、水平リサイクルスキームの構築を目指す。