一方で、「DriveKarte」は専用の車載器を車両に設置しモニタリングを行うため、レンタカー、カーシェアリングサービスを利用する事業者様には導入しづらいという課題があった。そこでOSSは、スマートフォンで安全運転支援を行うアプリ「DriveKarte S」を開発。本サービスでは専用機を用いず、スマートフォン上で動作するため、社有車、リース車、レンタカー、カーシェアリングサービスを問わず手軽に利用できる。
スマートフォンにアプリをインストールすることで、スマートフォンのGPSを用いて事故につながるリスクの高い運転行為(急発進、急加速、急減速、ながらスマホ運転※2など)を検知し、ドライバーに音声で注意喚起するとともに、運転管理者にもリアルタイムに通知する。
【提供サービス内容】
● 危険運転操作検知・警告機能
急発進、急加速、急減速、速度超過、簡易ながらスマホ運転
● 安全運転管理機能
危険運転通知メール、安全運転月報・日報、安全運転統計
● 運転管理機能
運転管理月報・日報・トリップ、車両現在位置表示、車両予約・実績入力、稼働率
さらには、高齢ドライバーの交通事故対策や安全運転技能の向上も喫緊の課題。OSSは、高齢ドライバーの安全運転支援に向けて、近畿大学理工学部 多田准教授と共同で高齢ドライバーの運転特性を調査する実証実験※3を実施し、高齢ドライバーにとって事故発生リスクの高い運転行動や状況(見通しの悪い交差点など)をデータ化した。本実証実験で得られた結果は今後継続的に検証し、事故発生リスクの高い状況下では事前に注意喚起を行うなど、「DriveKarte S」の機能を拡充することを視野に入れて、安全運転支援レベルの向上を目指す。
※1 iPhone向けアプリとして提供
※2 アプリがインストールされたスマートフォンにおいて、運転中に他のアプリが操作されたことを検知し警告
※3 2019年3月に教習所内で実証実験を実施。2020年10月より5か月間、公道で実証実験を実施。情報処理学会第83回全国大会で近畿大学が論文発表