気筒配列 V型8気筒
排気量 4968cc
内径×行程 94.0×89.5mm
圧縮比 11.8
最高出力 311kW/6600rpm
最大トルク 505Nm/5200rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI+PFI
VVT/VVL In-Ex/×
(IS F)
UVF45/46型レクサス“LS600h”に搭載される2UR-FSE(次項)をベースにヤマハ発動機と共同開発したレクサス“IS-F”をはじめとするスポーツグレード専用エンジン。燃料供給はトヨタ得意の直噴とポート噴射併用式「D-4S」だが、「高流量吸気ポート」の採用で吸気ポート流量係数は2UR-FSE比で11%向上、バルブリフト量は吸気側9%、排気側3%拡大、吸・排気系の刷新などで出力は21kW向上した。またヘッドからオイルを回収するスカベンジポンプを新設、旋回時1.2Gでの油圧低下を半減してスポーツ走行に対応する。
■ 2UR-FSE
気筒配列 V型8気筒
排気量 4968cc
内径×行程 94.0×89.5mm
圧縮比 11.8
最高出力 290kW/6400rpm
最大トルク 520Nm/4000rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI+PFI
VVT/VVL In-Ex/×
(LS 600h)
長らくHEVであるレクサス“LS600h”の専用機だったが、センチュリーのフルモデルチェンジに伴い同車にも搭載が始まった。フラッグシップらしく、直噴とポート噴射を併用する「D-4S」、吸・排気側双方の連続可変バルブタイミング機構「VVT-iE」(吸気側カムの電動制御化仕様)などトヨタの先進エンジン技術がすべて投入されている。また、本機のみシリンダーヘッドもマグネシウム合金製となっている。
■ 1UR-FSE
気筒配列 V型8気筒
排気量 4608cc
内径×行程 94.0×83.0mm
圧縮比 11.8
最高出力 255kW/6400rpm
最大トルク 460Nm/4100rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI+PFI
VVT/VVL In-Ex/×
(マジェスタ)
UR系のエンジンの第一弾が1UR-FSEで、レクサスブランドの内燃機関仕様車としては最上級である“LS460”に搭載されてデビューした。燃料供給に直噴とポート噴射を併用する「D-4S」を採用するほか、吸・排気側双方に連続可変バルブタイミング機構「デュアルVVT-iE」(吸気側電動化)を装備するなど、トヨタのエンジン技術が惜しみなく投入されている。また鋳造後にX線やCTスキャンで徹底的に検査されるという、まさにプレミアムなV8エンジンだ。
■ 1UR-FE
気筒配列 V型8気筒
排気量 4608cc
内径×行程 94.0×83.0mm
圧縮比 10.2
最高出力 234kW/5600rpm
最大トルク 460Nm/3400rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL In-Ex/×
(ランドクルーザー)
1UR-FSEをベースに開発されたエンジンだが、燃料供給は直噴とポート噴射を併用する「D-4S」ではなくポート噴射のみを使用するオーソドックスなスタイルである。2007-2008年ごろに登場したアジア・中東向けのレクサス“LS460”や“GS460”に搭載された仕様が原型と見られ、2010年頃から世界的に2UZ-FSEを搭載したSUVやピックアップトラックが本機にスイッチし始めている。日本では“ランドクルーザー”に搭載されている。
■ 3UR-FE
気筒配列 V型8気筒
排気量 5662cc
内径×行程 94.0×102.0mm
圧縮比 10.2
最高出力 277kW/5600rpm
最大トルク 534Nm/3200rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL In-Ex/×
(LX)
日本ではレクサスLXに搭載されて登場したUR系最大排気量版。もともとは北米市場におけるピックアップトラックシリーズおよびランドクルーザーに搭載されていたエンジンで、5662ccの排気量を得るためにストローク値はついに大台を超える102mmとなった。車両の特性を鑑みて耐久性を重視、1.3 million km(130万キロ)以上の耐久試験を経て市場投入されている。燃料噴射装置はポートインジェクションのみ。E85仕様燃料を用いる3UR-FBE型もラインアップする。