REPORT/PHOTO●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
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上の写真を見てもらうと一目瞭然だが、「ストラーダ F1XPREMIUM10 CN-F1X10BLD」には巨大な画面が搭載されている。これは「10型」で、なんと一般的なカーナビに搭載されている「7型」の約2.3倍もの大きさだ。
これを実現したのはフローティングスタイル(浮かび上がっているように見える)の「DYNABIGスイングディスプレイ」だ。実はこのモデル、本体は一般的なカーナビと同じ「2DINサイズ」なのだが、その前面にアームで接続されたディスプレイユニットを組み合わせている。これによって2DINサイズのスペースが確保できる多くのモデルで抜群に見やすくタッチパネル操作が快適な大画面ナビが装着可能になる。同社の適合確認では新旧車種を合わせて460車種以上にフィットするという。ちなみに適合がNGとなるのはディスプレイとシフトレバーが干渉するコラムシフトのクルマや、ハザードスイッチやエアコン操作スイッチを隠してしまうなど純正機能に影響を及ぼすクルマだ。パナソニックではストラーダFシリーズを確実に取り付けられるかどうか、実車を使って細かなチェックを行っている。
今回装着をしているのは2016年式のヴィッツだが、スマートに納まっているのがわかるだろう。取り付けに際して高価な車種専用キットなどは不要でトヨタ車用スペーサーや変換ケーブルなどを使っただけ。取り付けパーツの費用が抑えられるのも嬉しいポイントだ。
このようなフローティングスタイルでは構造的に画面ブレが発生しやすいが、軽量化や高剛性化を図るとともに設計を見直し、従来品に比べて大幅に耐振動性を高めている。実際のドライブでも不快な画面ブレを経験する場面はない。
せっかくの大画面でも見やすさが確保できなければ意味がないわけだが、このDYNABIGスイングディスプレイでは奥行き調整(取付時のみ)、高さ調整(上下32mm)、前後角度調整(約-20°~+60°)、左右角度調整(左右-15°~+15°)が可能で、自分がもっとも見やすいポジションが選べる。もちろんハザードやエアコンなどのスイッチが使いにくくならない場所を選んだり、エアコン吹き出し口との干渉を避けることもできる。しかも手前にせり出しているため実際よりもさらに1サイズ大きく見え、操作時にも手が届きやすい。ディスプレイは視野角がきわめて広い「有機ELパネル」を搭載し、ドライバーに向けていても助手席、後席からも良く見える。
大画面ナビならではの見やすさや扱いやすさが気になる人は愛車に装着できるかどうか、まずはパナソニックのFシリーズ適合確認ページ(https://panasonic.jp/car/navi/f1d-taioushashu/list.html)をチェックしよう