アイシン精機は、空気中の水分子を「AIR(アイル)」と名付けた微細な水粒子に変換して放出する技術を開発した。

 この技術は、住空間の研究で培った調湿技術と自動車やオートバイの排ガス処理に使われているカートリッジの技術を組み合わせることによって、空気中の水分子を極小サイズの水粒子に変換するものだ(一般的なスチーム式加湿器と比べ1000分の1のサイズ)。変換された水粒子は、肌の水の通り道より小さいため、奥の層まで浸透し、潤いが長時間に渡って持続する特性を持つことが研究により判明している。




 アイシン精機はこれまで住生活関連事業として「睡眠の質向上」に向けた研究を行っており、その中で得られた「健康的な眠りを実現するには適度な湿度環境が必要である」という考察から着想し、2015年から「AIR」の開発が始まった。




 今後、「AIR」の特性を生かし、肌の保湿を助けたり、肌のバリヤー機能を改善したりする商品やサービスの提供を進めるとともに、「AIR」の新たな可能性を追求していく。



※1:水粒子を生成する加湿技術の比較において 2021年4月12日現在 アイシン調べ


※ 計測機器:走査式モビリティーパーティクルサイザー(東京ダイレック社)


ナノDMA計測システム(高知工業高等専門学校所有)
情報提供元: MotorFan
記事名:「 アイシン精機:世界最小(※1)の水粒子変換技術を開発