4月8日、FCAジャパンは同社取り扱いブランドであるジープ、フィアット、アバルト、アルファロメオを合計した3月期の販売台数が前年同期比18.4%増となる3346台を記録し、昨年10月から6カ月連続で過去最高記録を更新したことを発表した。これにより同社の輸入車市場におけるシェアは10.3%となった。

各ブランドで展開した限定モデルの積極導入が奏功

この記録を支えたのは、ジープを始めとする全ブランドの好調だ。ジープの3月期の販売台数は1925台、対前年136%で過去最高を更新。旗艦モデルであるラングラーの月間販売台数は1123台で、初めて1000台の大台を超えた。ジープの月間記録更新は6カ月連続で、第1四半期の販売記録も同時に塗り替えた。




さらに目覚ましいのはアルファロメオで、3月の前年同期比は154%、第1四半期通期でも144%と大健闘。フィアットとアバルトも第1四半期通期でそれぞれ対前年106%、107%と好調だ。




この結果、今年1〜3月期のFCAジャパンとしての総販売台数は6858台に達し、前年同期比115%、過去最高の第1四半期となった。輸入車市場はほぼ前年並みで推移したため、マーケットシェアも9.94%に上昇し、四半期としてのマーケットシェアも過去最高を更新している。




3月の好業績の背景として同社は、年度末の最販期にむけて全ブランドで魅力的な限定車を投入し商品力が充実。来店客が増加したことを挙げている。ジープでは2月に販売開始されたジープ80周年限定車(ラングラーとチェロキーに設定)に加え、人気特別色を含む限定車「ラングラー アンリミテッド・スポーツ・アルティチュード」を導入。アルファロメオでは、2月に投入したジュリエッタの限定車に加え、ヴィスコンティ家に着想を得て特別なグリーンをまとった限定車「ジュリア 2.0 ターボ ヴェローチェ・ヴィスコンティ・エディション」が人気を博し、店頭への来客数が20%以上増えた結果、3月の販売の対前年比は150%を超えた。そしてフィアットは、安定した人気の500シリーズに限定車「500/500Cミモザ2」を導入、アバルトは、595シリーズにスポーツ性を強化した限定車「595モメント」を投入し、週によっては受注数の半数が限定車という人気だったという。




FCAジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役社長兼CEOは、3月の好業績について次のようにコメントしている。


「おかげさまで、3月も6カ月連続で過去最高記録を更新し、第1四半期を素晴らしい形で締めくくることができました。従来から積み上げてきたSNSを中心としたデジタルマーケティング活動が実を結び、各ブランドサイトへの訪問者数が3月は平均して30%増となりました。新型コロナウイルスの影響下で、お客様のデジタルシフトは鮮明です。限定車情報もさまざまなデジタルメディアから発信したことで効果が高まり、新規顧客開拓につながっていると評価しています。4月には、レネゲードの80周年限定車、フィアットのエレガントな限定車も入荷予定ですので、好調なスタートを期待しています」

情報提供元: MotorFan
記事名:「 FCAジャパンが昨年10月期から6カ月連続で販売台数記録を更新! 輸入車市場におけるシェアは10.3%に