REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
ホンダGB350…… 550,000円(消費税10%を含む)
ホンダGB350 S…… 594,000円(消費税10%を含む)
インドではCB350の名称で大人気!GB350シリーズは国内にある「ものづくりセンター」が開発を担当
GB350とGB350 S、ライディングポジションの違い
外観デザインのねらいは「Massive &Shaped Design」
GB350シリーズの外観デザインは、ライダーにフィットさせた車体パッケージングにより得られる、ライダーの存在感とバランスのとれた「車両自体の存在感」を追求し、その調和の到達点として目指す姿を「外観デザインのねらい」として定めた。
外観デザインのテーマは、「Massive &Shaped Design(重厚な形状のデザイン)」。スタイリング、車体、エンジン各担当者を始めとする、各技術領域のスペシャリストが一体となって、この高い目標を具現化。
“骨格”としての役割を明確化した、スリムな鋼管セミダブルクレードル式フレーム、“ボディ”としての役割を代表する表情豊かなフューエルタンク、“象徴”としての空冷直立単気筒エンジンを、外観の印象を左右する核と位置づけた。
そして内側に“骨格”を感じさせる立体的な“ボディ”とともに、エンジン周りなどに「空間」を設けることで、ライダーと車体の双方をアピール。この幅方向に奥行きを持った深い立体感が、GB350シリーズの外観の大きな特徴となっている。
「GB350」外観デザインのポイント
フューエルタンクを始め、前後フェンダーやサイドカバーなどの、スチールならではの深く絞られた温かみのある形状、アルミダイキャストによるクランクケースカバーや、冷却フィン端面を一枚ずつ切削加工して仕上げたシリンダーヘッドなど、主要部品を金属の豊かな表情でまとめた高品位な造りからくる、信頼感や落ち着きと抑揚が調和した外観が特徴。
主な専用仕様は、
・クローム仕上げのマフラーとメイン/ピリオン別体の専用ステップホルダー
・ヘッドライト、テールライトのクローム仕上げと、スチール薄板(0.8mm)前後フェンダー
・スチール薄板(0.8mm)サイドカバー
「GB350 S」外観デザインのポイント
フューエルタンクやエンジンなどの製法や仕上げは、GB350共通としながら、より現代的なイメージの灯火器、マス集中化に寄与する前後ショートフェンダー、よりワイドな17インチの後輪など、一層積極的な走りを喚起させる、軽快、ワイルドでスポーティーな外観が特徴。
主な専用仕様は、
・リアホイール17インチ化と、よりワイドなリアタイヤ
・バンク角を増したマットブラックのマフラーとメインステップ位置を後退させた専用ステップホルダー
・より低く遠いグリップ位置のハンドル
・マス集中化と軽量化を図った前後ショートフェンダーと、よりコンパクトなテールランプ、ウインカー
・ライダースペースをより長く取ったワディングシート
・よりシャープな面構成としたサイドカバー
・コンパクトなアルミダイキャスト製リアグリップ
・フォークブーツ標準装備
各部のデザインのポイント
全灯火器に省電力長寿命のLEDを採用。ロービーム時に上部3つと下部中央のLED灯体に加え、上下端のレンズを発光させる独自のスタイルとし、GB350シリーズの先進性を伝えている。
また、各灯火器には両モデルとも異なる外観にデザイン。テールランプの他、GB350のウインカーでは、独自のアイキャッチとして灯体を取り囲むようにラウンド状に発光するポジションランプを採用。
GB350 Sにはシャープなイメージの軽量コンパクトなウインカーを採用し、それぞれのキャラクターを魅力的に引き立てている。
メーターは、トップブリッジのイグニッションスイッチとオフセットさせたコンパクトな配置とし、ライダー視界に解放感を与えている。アナログ指針式の速度計とLCD表示部で構成した車両状態を示すエリアと、ライダーに注意を喚起するコーションランプを集めたエリアを分け、豊富な情報をわかりやすく伝えてくれる。