このたびの取り組みは、ワクチン有効利用という途上国における社会課題解決への貢献とともに、昨今関心が高まるグローバルヘルスに関わる輸送分野でイニシアチブを発揮できるという意義がある。また、新型コロナウイルス感染症用ワクチンを途上国へ公平分配する国際的枠組みであるCOVAXにおいても、PQS取得により本ワクチン保冷輸送車が使用可能となり、新型コロナウイルス感染症用ワクチンの輸送手段としての活用も期待されている。
今回PQSを取得したワクチン保冷輸送車の特長は以下のとおり。
・車両はトヨタ ランドクルーザー78を使用し、積載するワクチン専用冷蔵庫はBメディカルの「CF850」を使用
・冷蔵庫容量は396ℓ=ワクチンパッケージ400個分の容量
・冷蔵庫は独立のバッテリーにより電源無しで約16時間稼働
・冷蔵庫は、走行中は車両から充電し、駐車中は外部電源から充電可能
3社の役割としては、豊田通商は、アフリカにおける事業で培った知見と課題認識力を生かし、PQS認証取得会社としてワクチン保冷輸送車を提供。トヨタ自動車は、トヨタ・ランドクルーザー78の車両を提供。そしてBメディカルシステムズは、ワクチン専用冷蔵庫 CF850を提供する。豊田通商グループのCFAO SASと、トヨタ自動車グループの株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントがワクチン保冷輸送車の架装を実施する。