まずは車載工具を出します。車載工具はシート下前方に収納されています。取り出す際にはセンターカバーを外せばいいだけです。センターカバーはビス1本で固定されていますので、そのビスを外します。コインなどで回して外せるタイプになっています。
ところが、カバーを外して愕然。差し込み式のドライバー1本しか車載工具はありませんでした。プラグレンチがなければ点火プラグの着脱はできません。
仕方ないのでセンターカバーを取り付けました。取り付けの際には計6ヶ所あるツメをうまくはめ込む必要があるのですが、これがすんなりとはいきません。ムリに押し込もうとするとツメを折ってしまいます。コツは、ボディ側のカバー(シート下側)を左右にちょっと開いてやるとスムーズにセンターカバーを取り付けることができます。
車載工具にプラグレンチがなかったので、所有しているプラグレンチを用意し、試してみることにしました。プラグキャップを外し、顔を出した点火プラグに自前のプラグレンチを差し込んでみました。しかしサイズが大きくダメ。もう一つあるプラグレンチでも試しましたが、こちらもダメでした。残る方法はボックスレンチで外すやり方ですが、サイズが合うものがありませんでした。スーパーカブの点火プラグは16mm。所有しているレンチは17mmより小さいサイズは14mmしかありません。急遽ホームセンターへ行き、16mmのロングソケットを購入しました。価格は1800円ほどしました。
工具がそろったところで作業開始です。作業といっても難しいことはなにもなく、プラグキャップを外し、点火プラグをプラグレンチを使って取り外すだけです。プラグが緩んだらあとは手で回して取り外します。電極を見てみると、いい焼け方をしていました。最初から装着してあった標準タイプの点火プラグは、予備に取っておきます。
次に、新たに取り付けるMotoDXプラグをシリンダーヘッドのプラグ穴に回し込んでいきます。手で回してある程度入ったら、プラグレンチを使って締め込んでいきます。このとき締め込みすぎに注意します。あとはプラグキャップをきちんと装着して終了です。
高性能点火プラグに交換したからには、試乗してその効果を確認してみたくなります。ちょうど桜も満開になったので、近所の桜の名所を巡って、調子をチェックしてみました。
セル一発で始動しました。ただ始動性に関しては以前から問題はなかったので向上したかどうかはわかりません。発進加速。これも体感するほどの違いはありません。加速がとくに良くなったという印象は受けませんでした。ただ、登坂時にわずかながら力強さを感じました。燃費性能もアップするそうですが、走る状況によってまちまちなのでなんともいえません。計算上は60km/Lが61km/L程度には向上するようです。いずれにしても、気分が高まる効果はあります。