デンソーテンは、法人向け通信型ドライブレコーダー「G500Lite」から取得された走行データ(GPSによる位置情報など)をもとに、ナビタイムジャパンが提供する「NAVITIME運転分析API(※1)」と連携し、同社クラウドセンターで速度超過、通行禁止箇所侵入、踏切不停止、一時不停止が発生した可能性のある場面を自動で検出するサービスを開発した。

「G500Lite」から取得された走行データの分析結果をもとに、違反の疑いがある発生日時、内容、件数のほか、仮想的な違反点数や反則金をデンソーテンが開発している安全運転管理システムで一覧表示する(※2)。また該当場面の映像を取得して確認することもできる。GPSデータには誤差があるが、ナビタイムジャパンのクラウドセンターでは、車両の位置情報をもとに地図データと紐付けて実道路上の走行軌跡に補正する、マップマッチング技術により高い検知精度を実現している。また車種別(普通車、大型車など)の標識も判定できる。




 なお、当サービスは「G500Lite」に追加する予定。既に導入しているユーザーも買い換えなしに利用が可能。




 社有車や営業車を管理している企業にとって、人の安全を守るために事故の未然防止を図ることが必要。万が一交通事故を起こしてしまった場合は、経済的な損失だけでなく、社会的な信用損失など事業機会損失にもつながる。様々な企業で広く安全管理の意識が高まっている中、管理者だけでなくドライバー自身の安全運転への意識を高めることを目的に、当サービスを提供する。管理者はより具体的で効率的な安全運転教育を行うことが可能になり、事故予防だけなく、ドライバーに対する法令遵守への習慣づけにつながる。

※1 API:Application Programming Interfaceの略。あるソフトウェアの機能や管理するデータなどを、他のソフトウェアから呼び出して利用するための手順やデータの形式などを定めた規約(仕様)。これにより、あるソフトウェアの機能やデータの共有が他のソフトウェアでも可能になる。


※2 あくまで道路交通法違反の可能性を見つける支援機能であり、違反を立証する機能ではありません。
情報提供元: MotorFan
記事名:「 デンソーテン:法人向けドライブレコーダーの走行データを活用し道路交通法遵守を可視化するサービスを開発