REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
韓国のヒュースンが発売するGV125S BOBBERは、「GV125C」の後継モデルとして登場したNEWクルーザー。ヨーロッパではすでに販売されており、125ccクラスとは思えないヘビーなスタイルで人気を獲得している。
外観はロー&ロングボディにフラットハンドルを組み合わせたボバースタイルとし、マット調にブラックアウトされたパーツが無骨さを助長。
新排ガス規制のユーロ5に適合したエンジンは、新設計の水冷4ストロークSOHC2気筒Vツイン(60°)124.7ccエンジンを搭載。シリンダーヘッドは従来のDOHCからコンパクトなSOHCに変更。1気筒あたり吸気×2・排気×1の3バルブを採用して燃焼効率をアップ。水冷式ながら、美しい冷却フィンを設けてVツインエンジンの存在感を高めているのもポイントだ。
シリンダーは冷却性向上による出力アップ、耐久性向上、排ガス抑止などを実現したMONOブロック(メッキレス高シリコン含有アルミ材)を新採用。ボア×ストロークはΦ42.0mm×45.0mmのロングストロークで、圧縮比はかなり高めの12.35に設定。
最高出力は13.5ps/10,250rpm。1万回転超でMAXパワーを発揮する、スポーツモデル並みのエンジン特性も大きなポイントだ。ミッションは5段リターン式を採用。
長年培ったVツインのノウハウを凝縮したGV125S BOBBERは、低回転域から高回転域まで、クルーザーに適したパワー特性を発揮。クラスを超えたパワフルさ、Vツインならではの鼓動感、心地よいサウンドが楽しめる1台に仕上がっている。
シングルシート、ラゲッジキャリア、サドルバッグ、エンジンガード、フォワードステップ、ヘッドライトカバーなどのオプションパーツもスタンバイ。
フロントフォークは正立型とし、インナーフォークは大径のΦ35mm。リヤはツインショック型を採用。ホイールはフロント16インチ、リヤ15インチの異径タイプに設定。タイヤは、前120/80-16、後150/80-15のワイドサイズに設定。クルーザーならではの安定した乗り味と、車体の軽さを活かした素直なハンドリングを両立している。
前後ブレーキはディスク式。フロントはΦ270mmシングルディスクローター+ピンスライド3POTキャリパー、リヤはΦ250mmシングルディスクローター+対向1POTキャリパーとし、リヤブレーキペダルの操作に連動してフロントブレーキも同時作動する「CBS」も装備済み。
全長×全幅×全高:2,080mm×750mm×1,050mm
ホイールベース:1,425mm
最低地上高:175mm
シート高:710mm
車両総重量:165kg
燃料タンク容量:12.5L
エンジン形式:水冷 4 ストローク 60°V ツイン
バルブ方式:SOHC 6 バルブ
総排気量:124.7cc
ボア×ストローク:42.0mm×45.0mm
圧縮比:12.35 : 1
最高出力:9.9kW (13.5ps) @ 10,250RPM
最大トルク:10.17Nm (1.037kgf.m) @ 9,250RPM
燃料供給方式:フューエルインジェクション
始動方式:エレクトリックスターター
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:1.4L
使用燃料:レギュラー
クラッチ形式:湿式多板
トランスミッション形式:5段リターン
ファイナルドライブ:チェーン
1次/2次減速比:3.50 / 3.64
ギアレシオ 1st/ 2nd/3rd/4th/5th:2.75 / 1.79 / 1.37 / 1.05 / 0.91
フレーム形式:ダブルクレードル
キャスター/トレール:29°/ 103.6mm
サスペンション形式:フロント テレスコピックフォーク(φ35mm 正立)
サスペンション形式:リア スウィングアーム(ツインショック)
ブレーキ形式 フロント:φ270mm シングルディスク ピンスライド 3POT キャリパー (CBS)
ブレーキ形式 リア:φ250mm シングルディスク 対向 1POT キャリパー (CBS)
タイヤサイズ フロント:120/80-16
タイヤサイズ リア:150/80-15
車体カラー:マットブラック
価格:53万9000円(10%消費税込)
発売時期:2021年5月
●ヒョースンモーター・ジャパン
http://www.saku-corp.jp/hyosung/index.html