REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
※注:下記の日本価格は2021年2月27日現在の為替相場で換算したものです
2020年9月30日にオンラインで発表されて以来、世界が注目したインド市場向けのニューモデル、ホンダ H'ness(ハイネス)CB350。インドでは発売以来、わずか4ヶ月で1万台を販売(ホンダ現地法人発表による)するなど、驚異的な人気を誇っている。
エンジンはシンプルな空冷4ストローク単気筒SOHCで、排気量は348.36ccに設定。ボア×ストロークはΦ70×90.5mmの超ロングストローク仕様で、ビッグシングルならではの鼓動感と図太いトルク感を体感できるのがポイント。最新の電子制御システムも導入済みのこのモデルは、国内では「GB350」の名称で発売が予定だ。
すでにインドで発売され、大ヒットとなっているハイネスCB350に、スポーツテイストを存分に盛り込んだNEWグレード「ハイネスCB350RS」がラインナップ。早くも日本での発売が期待されている。
インドですでに発売されている「ハイネスCB350」は、DLXとDLX PRO(プロ)の2グレードあり。一方、今回発表された「ハイネスCB350RS」は、1グレードのみの設定。
外観は上記の写真を見比べてもらえば分かる通り、「ハイネスCB350」はメッキパーツを際立たせるなど、大人の雰囲気を漂わせた豪華なイメージ。「ハイネスCB350RS」は派手めのタンクカラーに、シックなマットブラックをコーディネイト。スポーティでワイルド、かつアグレッシブなフォルムに演出されている。
各部のカラーリングを除いた、ハイネスCB350との具体的な違いは、
・シート(タックロールシート)、サイドカバー、前後フェンダー、グラブバー(グラブレール)、ヘッドライト、テールランプ、ウインカー等の形状やデザイン
・ハンドルを低く抑え、ステップ位置を後退&アップ
・リヤホイールを18インチから17インチに小径化(19インチのフロントは共通)
・リヤタイヤを130/70-18から150/70-17にワイド化
・フロントフォークブーツを装備
・ステップとチェンジペダル
・やや跳ね上がったマフラーデザインに変更
・スキッドプレート(エンジン下部のアンダーガード)を追加装備
RSはスポーティな外観にアレンジされ、戦闘的な前傾ポジションを獲得。また、リヤタイヤの小径化&ワイド化によって、リヤのスタンスが低くなり、凹凸のある路面での優れた乗り心地と全体的なグリップを向上。迫力あるリヤフォルムはもちろん、コーナリング特性を高めているのもポイントだ。
空冷4ストローク単気筒SOHC 348.36ccのエンジン、スチールパイプ採用のセミダブルクレードルフレーム、上記を除いた足周りの基本構造は、ハイネスCB350と共通。
ハイネスCB350RSにはハイネスCB350と同じく、
●通常のクラッチ機構に比べて負荷の少ないアシストスリッパークラッチ
●任意にトルクをコントロールできる最新の電子制御機能「ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール(HSTC)」
●Bluetooth接続で連携できる「ホンダ・スマートフォン・ボイス・コントロール・システム(HSVCS)」
も導入済み。ホンダによれば、気になるハイネスCB350RSの国内での発売は、今のところ未定とのこと。
全長:2171mm【2163mm】
全幅:804mm【800mm】
全高:1097mm【1107mm】
ホイールベース:1441mm
シート高:800mm
車両重量:179kg【181kg】
エンジン形式:空冷4ストSOHC4バルブ単気筒
総排気量 348.36cc
ボア×ストローク:70×90.519mm
圧縮比:9.5
最高出力:21PS/5500rpm
最大トルク:3.05kgf-m/3000rpm
燃料タンク容量:15L
変速機形式:5速リターン
タイヤサイズ:前100/90-19・後150/70-17【130/70-18】
ブレーキ形式:前Φ310mmディスク+2POT・後Φ240mmディスク+1POT
価格:19万6000ルピー【DLX 18万5000ルピー/DLX PRO 19万ルピー】