REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●渡辺昌彦(WATANABE Masahiko)
取材協力●本田技研工業株式会社
70年の歴史を持つホンダのULTRAシリーズは、ココが変わった!
今回、ULTRAシリーズはパッケージデザインを一新。“目を引く”外観に変更されている。具体的には、認知度の高い「G1」や「G2」などの商品名に加え、「STANDARD(スタンダード)」「SPORTS(スポーツ)」「RACING(レーシング)」などの対象カテゴリーを追記することで、『どのエンジンオイルを選べばいいの?』という迷いを払拭しているのがポイントだ。
また、スタンダードオイルの「ULTRA G1」は、ベースオイルを従来の鉱物油から部分化学合成油へ変更。最新の技術力を用いて、エンジン内部で発生する摩擦や摩擦熱などへの高い耐久性、エンジン回転中におけるオイルの安定性や静粛性、清浄性をより向上。
中身が変わったULTRA G1は、粘度を「10W-30」から「5W-30」に低粘度化しているのも見逃せないところ。粘度の変更で、燃費を向上させすとともに、気温が低い環境下でもスムーズなエンジン始動を実現している。
「12年間、価格据え置きで、よく頑張った」とユーザーからも絶賛された旧ULTRA G1。新しくなったULTRA G1は、鉱物油から部分化学合成油に進化しながらも、他社に負けないリーズナブルな価格設定を実現。ホンダは新パッケージになったNEW ULTRAシリーズとともに、これまで通り、“エンジンオイル売り場の顔”を目指しいく。価格は下記を参照。
10W-30から5W-30、鉱物油から部分化学合成油へと進化
工場出荷時はスーパースポーツモデルにも、標準オイルのULTRA G1を選択!?
開発でもっとも苦労したのは「コストを抑えつつ、今まで以上のクオリティを出すこと」
気温50℃を超える灼熱のインドでも、ULTRA G1は変わらないポテンシャルを発揮
バイク用として開発されたULTRAシリーズは、4サイクルエンジン搭載のバイクであれば、メーカーを問わずに使用可能(レース専用車など一部を除く)。ただしメーカー問わず、すべての2サイクルエンジン搭載車には使用不可。ちなみに2サイクルエンジン用のULTRAシリーズも発売中。次回のエンジンオイル交換時には、ぜひともチェックしてみよう!
※寒い中でも、スムーズなエンジン始動を実現したULTRA G1。ホンダでは、これをイメージした動画を公式ホームページ(下記)にて配信中。
●ホンダ二輪用純正4サイクルエンジン「ULTRAシリーズ」公式WEBサイト
https://www.honda.co.jp/motor-parts/ultraoil/
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