パートタイム・トランスファーケースには、二駆ハイ、四駆ハイ、四駆ローを含むさまざまな走行モードがある。通常、舗装された乾燥路面では二駆ハイ・モードが使用され、積雪地や平地のオフロードなどを走行する際は四駆ハイが選択される。また、四駆ローは凹凸の激しいオフロードや急勾配の上り下りに使用される。
ボルグワーナー製トランスファーケースの高度なソリューションにより、あらゆる走行モードで優れた性能を発揮し、ドライバーが二輪駆動と四輪駆動を切り替えることが走行中でも可能。
本トランスファーケースは騒音・振動・ハーシュネス(NVH)が低く抑えられており、路面状況にかかわらず優れたドライバビリティを実現する。また、二輪駆動と四輪駆動の切り替え時間が僅か0.7秒以下、ハイ・ロー切り替えも1秒以下。質量を最適化するため、ケースやカバーはアルミダイカスト製となっており、優れた検知能力と高い機能安全性により、ガソリン、ディーゼルいずれの内燃機関との組み合わせにも適している。
ボルグワーナー・トランスミッション・システムズの社長兼事業本部長のフォルカー・ウエング博士は「ボルグワーナーの定評のあるトランスファーケース技術を日産のさまざまなプラットフォーム向けに供給する機会を得たことは大変名誉なことです。全輪駆動ソリューションを開発してきた経験を生かすことにより、弊社は動力性能などのパフォーマンスを引き上げるパートタイム・トランスファーケースを提供することができます。この分野でのコラボレーションは日産とは初めてのことであり、今後も優れた技術、高い品質や付加価値などを提供することにより、日産のビジネスに貢献していきたいと思います」と述べている。