TEXT●ノア セレン
PHOTO●山田俊輔
問い合わせ
moto shopクロニクル●https://chronicle521.com/
GPX JAPAN●https://www.gpxjapan.co.jp/
フェニックスエンジニアリング・GUNNER50
全てのスタート地点は、やっぱり50!
横型4スト50、馴染みあるエンジンです
大柄なのが良いよね
「その先」がすぐに浮かんじゃう
乗れば楽しいし、独特のルックスは注目を集める。事実撮影中に驚くほど多くの人に声をかけられた。バイクになじみのない人も惹きつけるような独特の可愛さがあるのだろう。老若男女に声をかけられて悪い気はしないし、ましてや今50ccでこんなにチヤホヤしてもらえるなんて嬉しいではないか。調子に乗って走っているとナラシが進んでどんどんエンジンやミッションが滑らかになってくるのが実感でき、ますます走らせ続けたくなる。ブレーキも良く効くし、コーナリングも素直だ。
しかしそうなると「90ccだと速度違反で捕まる心配も減るし、いいかもなぁ」なんてことを思い始める。動力性能的にも、もう少しパンチがあってこの独特の車体がノンビリだけでなくキビキビ走っていても面白い。現地には既にこのエンジン用のボアアップキットも存在するようで、MOTOSHOPクロニクルでは「やっぱりそうですかね! 今後はボアアップキットの入荷、もしくはそもそも90ccバージョンの展開なども考えていきたいところです」と答えてくれた。新興メーカーだからこそ小回りがきいて、細かな要望にも柔軟に対応してくれるというから楽しみだ。
加えて個人カスタムが楽しめそうなのも魅力だろう。そもそもタンクがないのだから、整備やカスタムの大前提であるタンクとシートを外すという工程がない。思い立ったらもう、すぐに着手できる。このエンジンなら吸気系やシリンダー周りの分解もそれほど難しくはなさそうで、タイ本国ではすでにエンジン系のチューニングパーツがスタンバイ中なんて話もある。
GPX販売店にて現車チェック!
まっさら新しいバイク、面白そうだけどどこで買えるのかな? と考えるのは普通のこと。しかしご安心を! 最近知名度を高め販売店も増やしている同じくタイのメーカーGPXと基本的には連動してくれるそうなのである。中心となるのは関西方面のツキギレーシング、関東ではMOTOSHOPクロニクル、そして全国のGPX販売店で購入可能。新興メーカーだからこそ様々な要望が言えるし小回りのきいた対応もしてくれるそう。これから販売店が育ててくれるメーカーという感覚もあるし、販売店を通じてユーザーの意見も直接メーカーに届くという魅力もある。
みんなで育てるガンナー50! みんなで育てるフェニックスエンジニアリング! これは楽しい展開になりそうだ。
足つき性をチェック(ライダー身長185cm)
ディテール解説
主要諸元
全長:1670mm
全幅:690mm
全高:1270mm
軸距:1150mm
最低地上高:105mm
シート高:802mm
乾燥重量:75kg
タンク容量:4.5L
エンジン形式:4ストロークSOHC空冷単気筒
ボア×ストローク:39mm×41.4mm
排気量:49.47cc
圧縮比:7.3:1
最高出力:2.4Kw/8000rpm
最大トルク:3Nm/7500rpm
始動方式:セル/キック
タイヤサイズ前・後:100/70-12・120/70-12
価格:225,500円(消費税込み)