現行のアルマダは2016年に発売された二代目になるが、実は中東市場などで販売されている六代目の日産パトロールとほぼ同じクルマだ。
この日産パトロールは1951年に初代が発売され、日本でも販売されていたが、日本では1980年発売の三代目から、日産サファリの名前で販売されるようになった。
つまり日産サファリの初代は日産パトロールの三代目モデルということだ。刑事アクションドラマ『西部警察』で使用されたことから、日本ではサファリの名前の方が圧倒的に有名だろう。
日産サファリは三代目(日産パトロールとしては五代目)まで日本で販売され、2007年に終売となったが、海外における日産パトロールとしては販売が続けられ、2010年に六代目がデビューして現在に至っている。そしてこの六代目パトロールの姉妹車が二代目アルマダであるため、サファリの血を引くモデルと言えるのだ。
今回発表になった2021年モデルは、フルモデルチェンジではないものの、日産ブランドのSUVのフラッグシップとして、従来モデルよりもさらに高いレベルのプレミアムスタイル、快適性、動力性能や運動性能が与えられている。
2021年モデルはフロントとリヤまわりの新しいデザインを刷新、LEDヘッドライトとテールライトへの変更、新色の追加など、外観イメージを大幅に変えている。また、ロゴは日産の新しいものとなった。
モダンなイメージでな再設計されたインテリアは、シンプルで力強いもの。再設計されたセンターコンソールには、大きな12.3インチのカラーディスプレイがはめ込まれ、Wi-Fi、ワイヤレスAppleCarPlay®、ワイヤレス・スマートフォン充電器なども備えている。
搭載された5.6ℓのV8エンジンはクラス最高の400psを誇り、キャンピングトレーラーなどの牽引が珍しくない北米市場では、必須とも言える装備である、牽引ヒッチレシーバーとトレーラー・スウェイコントロールを備えた統合トレーラーブレーキコントローラーが初めて装備されたのも大きな話題だ。
さらにNissanSafetyShield®360を含む多数の安全技術と、インテリジェント・レーン・インターベンション、インテリジェント前方衝突警告、ブラインドスポット・インターベンションなどの安全機能が備えられている。