REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
※注:国内での発売は未定
今回発表されたキムコ F9は、軽快さと過激さを備えた、アグレッシブな小型のスポーツEVモデル。重さ17kgの大型バッテリーをフレームの一部とし、装備重量を107kgまで軽量化。リヤホイール左側には、スイングアームとしての機能も備えた軽量コンパクトな「ブラシレスDCモーター」と「2速オートマックトランスミッション」を配置。最高出力は9.4kW(12.7ps)、最大トルク3.0kgmを発揮し、最高速度は110km/hに到達する。
スポーツ性を重視したF9は、その鋭い加速力もポイント。107kgの軽量な車体、パワフルなDCモーター、電動バイク用に設計された2速オートマチックトランスミッションを活かし、スタートから時速50km/hまでの到達時間は約3秒。充電時間は急速充電なら2時間。容量96V 40Ahの大型バッテリーにより、120kmの航続距離を可能にしている。
前後ホイールは、軽快なハンドリングを実現する14インチのキャスト型を採用。タイヤはワイドサイズのハイグリップタイプをチョイスして、ハイパワーモーターに見合うグリップ力を確保。
キムコの電動バイクといえば、東京モーターサイクルショー2019で参考出品された、電動スーパースポーツモデル「Super NEX(スーパーネックス)」が思い出されるが(詳細は下記をクリック)、今回発表されたF9も、スポーツ性能を重視して設計された過激な1台に仕上がっている。F9の市販化は未定。今後の動向に注目だ。
全長×全幅×全高:1831mm×714mm×1085㎜
ホイールベース:1236mm
シート高:790mm
車両重量:107kg
パワーユニット:ブラシレスDCモーター
最高出力:9.4kW
最大トルク:3.0kgm
バッテリー/容量:リチウムイオン 96V/40Ah
変速機:2速オートマチック
前タイヤサイズ:110/80-14
後タイヤサイズ:140/70-14