車名の「スカイライン」は、「山並みと青空を区切る稜線」に由来している。初代モデルの誕生当時、それまでの主力商品であった「プリンス・セダン」に代わる新型乗用車のネーミングとして決定されたものだ。当時の富士精密工業の会長であり、ブリヂストンの創業者としても知られる石橋正二郎会長は、同社製品のゴルフボール「ブルースカイ」、「スカイウェイ」などと共通性のある「空」にちなんだ言葉を指向し、社内に存在した命名案のなかから、清冽なイメージを持つ「スカイライン」が選ばれたと伝えられている。
63年にも亘る長い歴史において、歴代の「スカイライン」は、常にその時代の最先端の技術を搭載し、進化し続けてきた。2019年9月に発売した現行モデルは、世界初の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」を搭載するハイブリッドモデルと、運転の楽しさと高い走行性能を追求した、405psを誇る「400R」をラインナップアップし、好評を得ている。
日産自動車の星野朝子執行役副社長は、このたびの受賞を受けて次のようにコメントしている。
「第一回目となる日本ネーミング大賞において、優秀賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。60年以上をも受け継がれる『スカイライン』のネーミングが、今も魅力を放っていると認めていただいたことは、『スカイライン』を愛し、育ててくださった日本のお客さま、そして、このモデルに情熱を注いできた仲間たちの熱い想いの賜物です」