ご覧のとおり、その後「アウトランダーPHEV」として結実する。エンジンは2.0ℓに改められ(その後マイナーチェンジで2.4ℓへ換装)、モーターは60kW/137Nm(フロント)/195Nm(リヤ)とされた。
フロントモーターで前輪を駆動するEVモードが基本。大トルクが必要な状態やスタビリティを高めたい場合はリヤモーターも駆動のEVモード[4WD]に切り替わる。バッテリー残量が少なくなったら、エンジンを始動して発電するシリーズハイブリッドモードに移行。この状態でも、必要に応じてリヤモーターも併用の4WDモードに切り替わる。高速道路での低負荷一定速走行などでは、エンジンの動力も利用するパラレルハイブリッドモードに。スタビリティレベルを高めたい場合はリヤモーターも駆動し、4WDに切り換わる。減速時や長い下り坂をアクセルオフで走行する場合は、前後のモーターで発電してバッテリーに電力を蓄える回生モードに切り換わる。S-AWCは、差動モーターを用いて後輪左右の駆動力を電子制御するE-AYC (Electric powered Active Yaw Control)を新たに搭載。ランエボMIEV時代からの技術の蓄積がベースとなっている。基本がEVと考えれば、プラグイン充電可能なのも当然の話。家庭用100V、急速充電用200Vに対応。外出先や非常時には、逆に外部へ電力を供給することも可能だ。充電モードはi-MiEVと同じく、家庭用100V/200Vと大電力の急速充電に対応する。また、時間を指定した充電、エアコンの予約が行なえる無線充電予約システムなど、ユニークな機能も備える。